ローマ法王庁(バチカン)の機密文書館が2012年に開設400年を迎えるのを機に、これまで門外不出だった同館所蔵の歴史的文書が来年2~9月に、ローマのカピトリーニ美術館で公開される。約100点の展示品の中には、イタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイの異端審問の際の裁判記録も含まれる。 機密文書館は1612年に開設され、長大な書棚に8~20世紀の聖書の写本や手紙、公文書などカトリック教会関連の各種記録を収蔵している。 ガリレオは、地球が太陽の周りを回っているという地動説を支持したために異端審問にかけられ、1633年に自らの「誤り」を認めて信条を放棄した。公開されるのは、その際にガリレオが署名した裁判記録だ。 ドイツの宗教改革者ルターに対する1521年の破門宣告書も展示される。(共同)