あれだけ寒かった冬も、暑さにうだった夏も、そして何度も襲った豪雨や台風も、みんな忘れたような顔をして、季節は移っていく。少し厚手の上着が必要になってきたけれど、今が散歩にはいちばんいい季節。 僕の大好きな散歩コースの「野川公園」も、木漏れ陽と風のシンフォニー。野川を飛び交うカワセミの青が、陽に映えてことに美しい。赤とんぼも、陽だまりを楽しんでいる。 季節はうつろうけれど、人の営みは変わりばえしない。それどころか、妙に危ない方向への進み行き。ことに、政治の動きがヤバイ。 危険極まりない「特定秘密保護法案」が閣議決定され、国会へ提出される。「稀代の悪法」といわれ、国民の広範な反対によって、ついに廃案となった「国家秘密法(通称・スパイ防止法)」(1985年)の再来である。しかし、あの時は与党自民党内からも反対の声が上がったし、マスメディアの反対論調もかなり強かった。 それに比べ、今回はどうか?