情報処理推進機構(IPA)は2022年10月26日、日本企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を目指して2021年11月に公開した「DX実践手引書 ITシステム構築編」に、事例や技術要素の解説を追記した「完成第1.0版」を公開した。 肥大化したシステムを再生する「スサノオ・フレームワーク」 「DX実践手引書 ITシステム構築編」は、DX未着手または途上企業の担当者を技術的側面から支援する内容だ。今回の完成版は、DXを実現するためのITシステムとそれを構成する技術要素群の全体像を「スサノオ・フレームワーク」として提示した。 スサノオ・フレームワークとは、モノリシックで複雑化、肥大化したシステムを「ヤマタノオロチ」に例え、「それらを一つ一つ切り離し、使える部分は形を変えて再生させることで、害となっていた存在を価値のある存在に変化させる」という思いを込めた名称だ。 同手引書は、スサノ