NECは、人が自然に発話した音声(話し言葉)から、人名や地名などの複数のキーワードを高精度に認識し抽出する音声認識技術を開発したと発表した。 新たに開発したのは、人名や日付など、検索条件のキーワードが文中のどのような文脈で出現したかを確率モデルとして学習し利用することで、入力音声からキーワードの出現位置と種類を自動的に推定するもの。 例えば、レストランを検索する場合、検索条件となる料理名の周囲には「~のお店」「~がおいしい」のような特徴的な表現が頻出するため、これらを自動学習し、随時利用することで、高精度なキーワード位置と種類の推定を実現するという。 また、どのような単語がどのように並びやすいかという言語モデルの組み合わせ方をミリ秒単位の時間で瞬時に制御する認識方式も開発。検索キーワードに依存する言語モデルを上記の種別の推定結果に従って制御し、音声認識処理を検索キーワードに適応する。 同社