考察するもんあの、苦節20年あまり、ようやくわかりました。わたしにとって、この世でもっとも腹立たしいことは何かというと「門外漢が的外れな批判をもっともらしくわたしに向けて語ること」である。テメーが経験したこともないようなことにつき、さも自分はよく理解してますよといわんばかりに、わたしがおかれている環境や状況について何一つ把握していないくせに、わたしの弱点や敗因や欠点について、したり顔でもっともらしく分析をしてみせて語るような人間ども。こういった者どもは、唾棄すべきである*1。わたしは、自分がすきなものを誰かにけなされても、それほど腹が立つことがない。わたしが好んでいるその対象は、当然ながらわたし自身ではないし、仮に誰かがそれをきらっているとしても、そのことをもってわたしが全否定されていることにはならない。なにかをすきになったりきらいになることは、個人に委ねられた自由である。多くの人々にすか