こんにゃくゼリーによる窒息事故の防止策を検討していた消費者庁の研究会は22日、商品の大きさや弾力性についての安全指標を公表した。研究会は報告書で、販売中の商品の大半が指標に合致しておらず、直径を1センチ以下にするか一口でのみ込めないほど大きくすることや、弾力性を抑えてかみ切りやすくする必要があると指摘した。 消費者庁はメーカー側に指標や測定方法を送付し、早期の改良を求める。こんにゃくゼリーで国が基準を示すのは初めて。 消費者庁は口腔(こうくう)衛生学などの専門家による研究会を立ち上げ、信州大医学部などで模型を使った再現実験を実施。かみ切りにくさや詰まりやすさ、一般的な救急方法で除去可能かなどを、サンプルを使って検証してきた。 その結果、現行製品と同程度のサンプルでは窒息が起こりやすい水準にあり、いったん詰まると除去が困難なことを確認した。報告書は、商品の直径変更や、こんにゃく粉の割合