富山県高岡市の国宝である瑞龍寺に近い「コミュニティハウスひとのま」は、一軒家を地域に開放した交流スペース。不登校の児童や生徒、ひきこもりの人、刑務所を出所したばかりの人などが来て、自由に過ごしている。「誰でもどうぞ」と言っていたら、猫もやって来た。 (末尾に写真特集があります) 学習塾が「ごちゃまぜの居場所」に 2011年に宮田隼さん(40)は、高岡市内で学習塾を始めた。すると「子どもだけではなく、引きこもっている人を預かってほしい」という相談が相次ぎ、引き受けていたら塾には子どもと、そんな大人が半々になった。そこで「日中の居場所を」との思いから、現在の場所にある民家を借りた。 富山県高岡市にある「コミュニティハウスひとのま」 報道などによって「ひとのま」が広く認知されると、宮田さんは不登校や引きこもりに携わる関係者の勉強会などに招かれるようになり、行政が主催する対策委員会などにも名を連ね