「何となく、胃の調子がすぐれない」「食後に、みぞおちのあたりがしくしく痛む」いずれも、ちょっと気になる症状ですね。 数日は市販のお薬を服用してはみたけれど、なんとなくすっきりしない。そんなときには、意を決してクリニックを受診される方も多いのではないでしょうか。 胃を詳しく調べてみるということでは、胃十二指腸内視鏡検査と上部消化管造影検査、すなわち胃カメラとバリウムの検査があることはよく知られています。 しかし、このどちらを受ければよいのか、それとも両方受けなければならないのか、ということについては、少しわかりにくいのではないかと思います。 今回は、これら二つの検査の特徴もふまえて、ご説明したいと思います。 胃カメラ……胃潰瘍、胃炎、早期の胃がん、ピロリ菌検査も可能 胃カメラは、口や鼻から柔らかいチューブのようなカメラを挿入し、食道、胃、十二指腸の粘膜表面を、明るい光源で照らしながら観察する