デキムス・ユニウス・ユウェナリス(ラテン語: Decimus Junius Juvenalis, 60年[1] - 128年[2])は、古代ローマ時代の風刺詩人である。彼が残した詩は痛烈で、現実を些か誇張し歪曲した表現がよく用いられている。 代表作は、16篇からなる『風刺詩集(英語版)(Satvrae)』。その中で「健全なる精神は健全なる身体(しんたい)に宿る」(後述)や「パンとサーカス」などの言葉が用いられている。 彼の生涯はよく分かっておらず、解放奴隷の子で、40才頃から詩作を行い、80才頃にその風刺が原因で左遷され亡くなったと伝わるが、現在では創作が疑われている。生前ではなく、死後おそらく4世紀頃から詩人としてその名が知られるようになったのではないかと考えられている[3]。彼の生きた時代はパクス・ロマーナの最中であり、例えば『風刺詩集』の第2歌では紀元前3世紀の英雄マニウス・クリウス