近年、世界の海沿いの都市が次々と水害に襲われ、水没する事態が相次いでいます。共通するのが「海抜ゼロメートル地帯」の存在です。東京・大阪・名古屋の三大都市圏を中心に、広大なゼロメートル地帯を抱える日本も他人事ではありません。ひとたび水が流れ込めば、交通網やライフラインが寸断し、多くの人々が水の中に取り残されます。こうした水害からどう命を守ればよいのでしょうか?東京の江東エリアからそのヒントを探します。 これだけは知っておきたい、海抜ゼロメートル地帯の水害対策 ▼河川の水位を保つ水門と排水機場が海抜ゼロメートル地帯を守っている ▼水没危機の東京を救った岩淵水門と荒川第一調節池 ▼ゼロメートル地帯の水害は「垂直避難」ではなく「広域避難」が必要 三大都市圏に広がる海抜ゼロメートル地帯 「海抜ゼロメートル地帯」とは、「満潮時の海の高さよりも低い土地」のこと。文字通り海抜が0メートルと思いがちですが、