日本国際貿易促進協会(国貿促、会長=河野洋平・元衆院議長)の訪中団は10日、北京の人民大会堂で李克強(リーコーチアン)首相と会談した。日本側の説明によると、李首相は北朝鮮問題について「中国でもやるべきことがあるし、中日間でも共にできることがある」と、協力を呼びかけた。また米中首脳会談について「成功だった」と評価し、「共に中米関係を発展させていくという重要な共通認識を持つことが出来た」と述べたという。 日中関係について、李首相は改善に期待を示した。会談の冒頭、今年が日中国交正常化から45年の節目になることから、「中国は中日関係を高度に重要視している。両国関係が正常な軌道に戻るよう努力していきたい」と発言。日本側によると、安倍政権を批判するような発言は出なかったという。国貿促の訪中団に李首相が応対したのは2年ぶり。昨年4月は汪洋(ワンヤン)副首相が応対した。 訪中団には沖縄県の翁長雄志知事や三