石油価格が急落している。2014年の7月上旬まで1バレル(約159リットル)100ドル前後だった原油価格は、7月28日を境に急落。1月現在、1バレル50ドル前後とおよそ50%も価格が暴落したのだ。経済評論家の中には、この先30~20ドル台まで下落する可能性を指摘する声もあり、今後も石油の値下がりは続く可能性は高い。 ここで注目したいのが、この事態を見込んでいたかのように、9月23日、ロックフェラー兄弟財団は石油関連に投資している8億4000万ドル(約900億円)の資金を引き揚げると発表していることだ。ロックフェラー財団は石油資本として有名なエクソンモービルを母体としているが、そんな彼らが石油エネルギー関連事業から事実上撤退する意味とは何なのか? 現在の超資本主義を作り出した一角であり、全世界の政財界に強い権力を行使できるロックフェラー財団が石油から手を引くということは、世界のスーパーパワー