【ソウル=宮崎健雄】ロッテホールディングス(HD、本社・東京)は28日、創業者の重光武雄会長(92)が代表権のない取締役名誉会長に就くと発表した。 1948年の創業以来、武雄氏の代表権が外れるのは初めてだ。 ロッテHDは15日、武雄氏の次男で取締役副会長の重光昭夫氏(60)に代表権を与えると決めた。長男の宏之氏(61)は1月に取締役を外れており、今後は昭夫氏が中心となり、ロッテHDの傘下にある韓国ロッテグループを含め、ロッテグループの経営を進めるとみられる。 一連の経営体制の変更について、韓国では「お家騒動」という見方が強い。 韓国ロッテグループなどによると、27日午前、宏之氏ら一部の親族によって「無理に」(韓国ロッテ)日本に連れて行かれた武雄氏が、HD本社で役員7人のうち武雄氏を除く6人を解任すると発言したという。6人には、昭夫氏も含まれていた。 一方、ロッテHDは28日午前、