前回から大人のADHD(注意欠陥・多動性障害)の人間関係についてご紹介しています。 大人のADHDの人から人間関係について悩みを聞くと、必ず「私は空気が読めていないんでしょうか」とおっしゃいます。 「KY(空気が読めない)」という言葉が当たり前のように使われるようになって、ずいぶんたちます。人間関係の中で、はっきりと教えられたり、決められたりしているわけではないけれど、これまでの慣例や前後の流れで、なんとなく多くの人が了解していることを、察知できないということですね。 たとえば、知り合いになったばかりの人に「今度遊ぼうね。楽しみにしてるから」と言われたとき。具体的な日にちの提案や約束まで話が及ばなければ、多くの場合は「あなたと親しくなりたいけど、(他の予定などがあり)ここ数日、数週間中には遊ぶつもりはない」ということを意味します。ましてや、知り合ったばかりで連絡先すら交換していない場合、「