2024年の滋賀国体・障害者スポーツ大会に向け、滋賀県が新設したキャラクターのデザインを当初のスカート姿からズボン姿に変更した。女の子という設定で応募があったデザインだが、有識者委員会が「見た目で性別が判断される要素は薄めるべきだ」などと指摘。県は「従来の固定的な性別による役割分担にとらわれない」とし、デザインとともに設定も性別をなくした。専門家は「公的キャラクターでジェンダー(社会的・文化的に作られた性別)の表現を見直した例として注目される」としている。 服装が変更されたのは、ビワコオオナマズをモチーフにした「チャッフィー」。県は07年にスポーツイベントのマスコット「キャッフィー」を作成。国体に向けてペアとなる「チャッフィー」を新たに作ることにし、デザインを昨年公募した。一般の投票などで埼玉県のデザイナーの作品を選び、今年6月にデザインと愛称を発表。その際はスカート姿だった。