南極キングジョージ島で氷が融解してできた淡水湖(2018年2月1日撮影)。(c)Mathilde BELLENGER / AFP 【5月22日 AFP】今世紀末までに世界の海面が2メートル上昇し、2億人近くが家を失う可能性を指摘する新たな予測が20日、「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に発表された。国連(UN)が基準としている予測の倍となる上昇幅だ。 【図解】2015〜18年の世界気温は観測史上最高 国連WMOが報告 グリーンランドや南極の広大な氷床には、世界の海面を数十メートル押し上げるのに十分な量の水が凍結している。海水の熱膨張は、海面上昇の一因だ。しかし地球温暖化に伴う氷床の融解ペースは、予測が難しいことで知られている。 国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が2013年に発表した第5次評価報告書(Fifth Assessment Report)では、従来の「RCP8.