ハンガリーの首都ブダペストの議会前で、未成年に対する同性愛の「助長」行為を禁ずる法改正案に抗議する人々(2021年6月14日撮影)。(c)GERGELY BESENYEI / AFP 【6月16日 AFP】ハンガリー議会は15日、未成年に対する同性愛の「助長」行為を禁止する法改正案を可決した。この法改正案に対しては、性的少数者(LGBTQI)を抑圧するものだとの批判が上がっている。 法改正は、右派オルバン・ビクトル(Orban Viktor)首相が率いる政権が進める政策の一環で、実現すれば同性愛や性別移行に関する性教育や、LGBTQI団体の宣伝が事実上禁止されるほか、同性愛を助長するとみなされた映画に上映時間や視聴年齢の制限が課される可能性もある。 オルバン政権は法改正について、小児性愛対策や未成年保護が目的と主張。だが反対派からは、表現の自由や子どもの権利を「深刻に制限する」ものだとの声