慰安婦関連資料のユネスコ世界記憶遺産登録を推進する中国が、プロパガンダを活発化させている。そうしたなか、中国人元慰安婦による証言が映画化され、昨年から日本各地で上映会が始まった。一体どのような内容なのか。 * * * 〈(山西省の日本軍の駐屯地の)真っ暗なヤオトン(中国式の横穴住居)に監禁され、用をたすときだけ外に出られました。食べていないので何も出ないが、外に出たいのでトイレに行って背をのばす。太陽の光がほしかった〉 現在、上映中の映画『太陽がほしい「慰安婦」とよばれた中国女性たちの人生の記録』のパンフレットにはこんな証言が掲載されている。 映画は在日中国人の班忠義監督が20年かけて製作し、著書『声なき人たちに光を 旧軍人と中国人“慰安婦”の20年間の記録』の刊行と同時に全国で上映会が行われてきた。 これらの作品には多くの「中国人慰安婦」が実名で登場。映画では11名が証言し日本兵を糾弾す