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ブックマーク / eetimes.itmedia.co.jp (38)

  • ソニーは再び輝けるか、復活支える名機と一流技術(後編)

    リチウムイオン電池に近距離無線通信技術――。オーディオや映像以外でも、ソニーが先駆者となって切り開いてきた分野は多い。同社が持つ確かな基礎技術と、市場を生み出し、けん引してきたという実績は、ソニー復活の原動力となるのではないだろうか。 ソニーのテレビ事業が低迷していることや、液晶ディスプレイ(LCD)への爆発的な消費者需要を早い時期につかめなかったことは、この際考えないでおこう。ソニーウオッチャーは、テレビだけでなく業務用モニターにも使われる、同社の高度なディスプレイ技術に今でも信頼を置いている。 米国の市場調査会社であるEnvisioneering GroupのRichard Doherty氏は、「ソニーは、4Kディスプレイからプロジェクタのマイクロディスプレイまで、幅広いディスプレイ分野で際立っている」と述べる。同氏は、3Dヘッドマウントディスプレイや折り畳み型のタブレット端末、4Kプ

    ソニーは再び輝けるか、復活支える名機と一流技術(後編)
  • ソニーは再び輝けるか、復活支える名機と一流技術(前編)

    最近は赤字や経営難ばかりが取り沙汰されているソニー。オーディオや映像、ゲームなどの分野で数々の大ヒット製品を生み出してきた輝かしい歴史は、忘れ去られているようにすら感じる。だが同社の製品ポートフォリオを詳しく調べてみれば、市場をけん引してきた名機や一流技術の存在に、あらためて気づくはずだ。 ある企業が輝きを失ったとき、その企業の従業員たちを非難するのは常に簡単なことだ。 ソニーは、輝かしい歴史と世界を熱狂させた数々のイノベーションがあるにもかかわらず、ここ数年は経営難に悩まされている。ハイテクの大御所は世間から見放され、その優れた革新的な技術は20世紀の遺物となった――。 果たして当にそうなのだろうか? EE Timesはソニーの製品ポートフォリオを詳しく調べ、業界アナリストらの意見も聞いた上で、9つの製品および技術を選定した。いずれも、数々の市場セグメントにおいて、ソニーが打ち立てた前

  • 百戦錬磨のエンジニアが教える、「開発コストを減らす4つのコツ」(前編)

    百戦錬磨のエンジニアが教える、「開発コストを減らす4つのコツ」(前編):いまどきエンジニアの育て方 ―番外編―(1/2 ページ) 開発費の削減と開発期間の短縮。この2つはエンジニアにとって逃れられない命題となっている。開発費を削減されたからといって、設計する製品の性能を落とすわけにはいかない――。こうしたジレンマを乗り越え、従来機種に比べて半分の開発費と開発期間で新機種を開発したチームがある。このチームを率いた開発部長A氏とは、いったいどのような人物なのだろうか。 製造メーカーの開発部門は、特にここ数年、開発費の削減はもちろん、開発工数の低減などあらゆる場面でコスト削減を余儀なくされている。 コスト削減におけるエンジニアの責任は大きい。 製造の上流工程に位置する開発部門のエンジニアの思想一つで、搭載する部品選定まで与える影響が大きいからだ。 選択した部品や設計思想が設計部門にとってベストで

    百戦錬磨のエンジニアが教える、「開発コストを減らす4つのコツ」(前編)
  • アナログ・グルが語る、「日本電子産業を強くする技術」

    アナログ技術の研究開発に長年携わり、「アナログ・グル」(ひときわ優れたアナログ回路技術者を指す呼称)と呼ばれている日米の技術者4人が一堂に集まり、アナログ技術に関する現在の問題点から将来の展望までを語った。稿では、Linear Technologyの創立者の1人で、CTOを務めるRobert Dobkin氏と、同社でパワー製品担当副社長を務めるSteve Pietkiewicz氏がそれぞれ行った2つの講演について、その概要を紹介する。 「アナログ・グルとの集い~日の電子産業を強くする技術とは~」と題したセミナーが2013年10月30日に東京都内で開催された。アナログ技術の研究開発に長年携わり、「アナログ・グル」(ひときわ優れたアナログ回路技術者を指す呼称)と呼ばれている日米の技術者4人が、アナログ技術に関する現在の問題点から将来の展望までを語った。稿では、Linear Technol

    アナログ・グルが語る、「日本電子産業を強くする技術」
  • パナソニックの救世主は何か(前編)

    社長交代から1年。新しいトップの下、再建に取り組むパナソニックは、より幅広い事業を展開する方向にかじを切っている。対象は、太陽光発電から自動車、航空電子機器、ネットワークコンテンツまでさまざまだ。パナソニックの救世主となる事業は、どれなのだろうか。 パナソニックは、今なお、世界的に認められた家電ブランドだ。 同社は、2012年6月に代表取締役社長に就任した津賀一宏氏の指揮の下、全社を挙げて再建に取り組んでいる。 津賀氏は「低迷しているテレビ事業では、パナソニックを救うことはできない」として、より幅広い事業を展開する方針を示した。「太陽光発電から自動車、航空電子機器、家電製品まで幅広い事業を展開すれば、利益率の低い大量消費市場の中にとどまることなく、さらなる飛躍を実現できる」と同氏は説いている。 実際、パナソニックは、欧米諸国が気付かないうちに、さまざまな市場に向けて事業を拡大してきた。「

  • 「HaswellはIvy Bridgeよりもわずかに良くなっただけ」、Intelの新プロセッサは賛否両論

    「HaswellはIvy Bridgeよりもわずかに良くなっただけ」、Intelの新プロセッサは賛否両論:プロセッサ/マイコン(1/2 ページ) Intelが発表したばかりの第4世代Coreプロセッサ「Haswell」。専門家からは、「幅広い分野に適用できる革新的なプロセッサ」という声がある一方で、「第3世代Coreプロセッサである『Ivy Bridge』よりも少し性能が良いだけ」といった見方もあり、評価はまちまちのようだ。 Intelは、台湾で開催されたコンピュータ関連の展示会「COMPUTEX TAIPEI 2013」(2013年6月4日~8日)において、第4世代Coreプロセッサ「Haswell」を発表した。稿では同製品に対する5人のアナリストの意見を紹介するが、その評価は賛否両論だった。「Haswellは、半導体エンジニアリングの偉業とも言える製品だ」という意見があった一方で、「

    「HaswellはIvy Bridgeよりもわずかに良くなっただけ」、Intelの新プロセッサは賛否両論
  • Samsungの「GALAXY S4」を分解、本丸はCortex-A7/A15の8コアプロセッサ

    Samsungの「GALAXY S4」を分解、丸はCortex-A7/A15の8コアプロセッサ:製品解剖 スマートフォン(1/4 ページ) Samsung Electronicsが4月27日に発売した最新スマートフォン「GALAXY S4」。GALAXY Sシリーズの総出荷台数は1億台を超え、Androidスマートフォンを象徴する存在となった。それだけに、新型に対する期待も大きい。GALAXY S4で最も特徴的なのは、ARMのCortex-A7とCortex-A15を4個ずつ搭載した、8コアのプロセッサ「Exynos Octa」だと言えるだろう。 どうも人間というのは、何でも“派閥”を作りたがる傾向があるようだ。例えば、共和党か民主党か、コカ・コーラかペプシか、MacWindowsか、といった具合だ。どの分野でも、人々は、自分の好きなブランドは大いにもてはやし、嫌いなものについてはけな

    Samsungの「GALAXY S4」を分解、本丸はCortex-A7/A15の8コアプロセッサ
  • 想像以上に難しい14nmプロセス、設計面での課題が山積

    14nmプロセス技術を確立することは、設計者たちが予想していたよりも、はるかに難しいようだ。プロセスの微細化が進むに連れて、リーク電流の増加などの課題が浮き彫りになった。IBMのエンジニアは、「14nm世代では、これまでの対応策が通用しなくなる」との見解を述べている。 2013年3月24~27日に米国ネバダ州で開催された「International Symposium on Physical Systems(ISPD)」で専門家に聞いたところ、14nmプロセス技術を確立することは、当初の想像よりもはるかに難しいようだ。ISPDは、毎年世界中から半導体設計者が集まるイベントである。 半導体の微細化は、チップの小型化と動作クロックの高速化を実現した。チップが小さくなるほど、クロック周波数は上がり、動作電圧は低下した。 だが、残念なことに、過去数世代のプロセス技術がもたらした、クロック周波数と動

  • やっぱり、ハイテクベンチャーはやめられない!!

    「@trigence」のつぶやきを出発点に、企業経営のあれこれや、エレクトロニクス業界に思うこと、若い技術者へのメッセージを連載中!!→「EETweets」一覧 皆さんこんにちは、縁あって「EEtweets」という連載で小生のTwitterを使ったコラムを執筆することになりました。よろしくお願いします。タイトルに記載してある通り、ハイテクベンチャーを経営していますので、この連載が続くかどうか?は、当社のビジネスの発展と完全にリンクしています。来月突然に資金繰りに困り、コラムの執筆どころでは無くなってしまう可能性も、決してゼロではありません。ハラハラドキドキの連載であることを、まずご了解ください。 ハイテクベンチャーを始めるなんて特別な人がすることだと思う方が多いと想像しますが、当にそうでしょうか?高度成長期のように経済が右肩上がり、人口ピラミッドも末広がりの社会構造の中では、大企業で活躍

    やっぱり、ハイテクベンチャーはやめられない!!
  • 鍵は「情報通信」、ネットワーク社会はさらなる進化へ

    鍵は「情報通信」、ネットワーク社会はさらなる進化へ:EE Timesが選ぶ2013年の注目技術10(1/3 ページ) 2013年に“エレクトロニクスの世界を変える”10の技術をピックアップして紹介する。それらの技術の中には、家電向けの新たなユーザーインタフェースや半導体製品向けのバーチャル試作ツールなど、さまざまなものが含まれている。多種多様ではあるものの、それぞれが対象とする分野にイノベーションをもたらすという点では違いはない。 米EE Timesの編集部がピックアップした「2013年に、エレクトロニクスの世界に大きな影響をもたらすであろう10の技術」を紹介する。ピックアップした技術の種類は多岐にわたるが、いくつかの技術には1つの傾向が見て取れる。それは、昨今の機器が備える情報通信機能に焦点を絞っているということだ。 Cisco Systemsによると、ネットワークへの接続機能を備えた機

    鍵は「情報通信」、ネットワーク社会はさらなる進化へ
  • AMD、ARMベースのサーバ向けSoC市場に本格参入

    PC向けx86プロセッサを専門に手掛けてきたAMDが、ARMベースのサーバ向けSoC市場に格的に参入する。だが、競争が激化している同市場において、AMDがどこまでい込めるのかは、現時点ではまったく分からない。 AMDは、ARMコアを搭載したサーバ向けチップ市場に正式に参入することを表明した。同社は、PC向けx86チップメーカーとしての長年の歴史を、大きく変えることになる。AMDが今後、ARMチップ市場において、どのくらいの速さでどこまで突き進んでいけるのか、また、成功することができるのかどうかは、今のところまったく予測不可能である。 AMDは今後、ARMの次世代アーキテクチャ「ARMv8」をベースとした64ビットのARM SoC(System on Chip)を開発する予定だ。2014年の出荷開始を見込んでおり、チップとしてだけでなく、SeaMicroブランドのシステムにも搭載するとい

    AMD、ARMベースのサーバ向けSoC市場に本格参入
  • 変わらぬエンジニア教育、“前世紀”からの脱却法を探れ!

    モノづくりの複雑化が進み、エンジニアにはエレクトロニクスとソフトウェア、メカの融合領域のスキルが求められるようになっている。一方、グローバルな市場環境で厳しい闘いを強いられる企業では、モノづくりの現場で技術教育に割けるリソースが足りないという実情がある。この大きなギャップをどう埋めるのか……。技術教育の変革が必要だ。 “数理科学のデスマーチ(the math-science death march)”――。The New York Timesは最近、このような刺激的な表現を使って、1つの問題を提起した。工学や科学に関心を持つ学生がどんどん減っているという問題である。 同紙の記事は、米国の国立教育統計センター(The National Center for Education Statistics)のデータを引用し、問題の現状を浮き彫りにしている。2009~2010年に米国で学位を取得した学

    変わらぬエンジニア教育、“前世紀”からの脱却法を探れ!
  • “上司VS若手”ではない

    若手エンジニアというのは、野球選手に例えるならば、バッターボックスにも立っていない状態です。若手をバッターボックスに送り出すことは、ベテランにとって重要な仕事だといえるでしょう。また、若手が自らバッターボックスに向かうことも大切です。しかし、職場環境や社会環境の変化によって、“若手をバッターボックスに送り出すこと”や“若手が自発的にバッターボックスに向かうこと”が、厳しくなっているという現実があります。 →「いまどきエンジニアの育て方」連載一覧 第5回「若手の切り札“教わっていません”には、こう対処する!」と、第6回「まずはバッターボックスに立たせる! 若手のやる気を引き出す秘訣」の記事に関して、いくつか反響をいただきました。それを読むと、上司に対する不満の声が、やや目立っていた気がします。読者の皆さんが、自分の上司を思い浮かべたのかもしれませんし、連載に登場する田中課長に対して「もっと

    “上司VS若手”ではない
  • エンジニアが英語を放棄できない「重大で深刻な事情」

    エンジニア英語を放棄できない「重大で深刻な事情」:「英語に愛されないエンジニア」のための新行動論(3)(1/6 ページ) 今回は、皆さんの英語に対する漠然とした見えない不安や、将来、海外に放り出される可能性を、「目に見える不安」、すなわち「数値(確率)」として、きっちり提示したいと思います。私たちエンジニアの逃げ道が全てふさがれていることは明らかです。腹をくくって「英語に愛されないエンジニア」として、海外で戦う覚悟を決めましょう。 われわれエンジニアは、エンジニアである以上、どのような形であれ、いずれ国外に追い出される……。いかに立ち向かうか?→「『英語に愛されないエンジニア』」のための新行動論」 連載一覧 第1回と第2回に分けて、私の実体験を例に、「英語に愛されない者は何をしても愛されない」という連載の出発点を説明しました。今こそ私たちは、英語への片思いを断ち切り、私たちの分である

    エンジニアが英語を放棄できない「重大で深刻な事情」
  • ベンチャーキャピタルから投資を受ける、「ワイルドだろう~」

    ベンチャーキャピタルから投資を受ける、「ワイルドだろう~」:EETweets 岡村淳一のハイテクベンチャー七転八起 ―番外編―(1/2 ページ) フルデジタルオーディオ用信号処理技術「Dnote」の事業化を目指している当社は、Intel Capitalから大規模な投資を受けることになりました。起業家とベンチャーキャピタルはどのような関係を構築すべきでしょうか。いわば「ポケモン」と「ポケモントレーナー」のように、相互の信頼関係の上に同じ夢を描けることが重要です。 「@trigence」のつぶやきを出発点に、企業経営のあれこれや、エレクトロニクス業界に思うこと、若い技術者へのメッセージを連載中!!→「EETweets」一覧 皆さん、こんにちは! この原稿は出張先の中国から成田に戻る飛行機の中で書いています。EE Times Japanの編集担当者から、当社(Trigence Semicondu

    ベンチャーキャピタルから投資を受ける、「ワイルドだろう~」
  • 「ゼタバイト」抜きにNGNの次は語れない、シスコが描くネットインフラの将来像

    「ゼタバイト」抜きにNGNの次は語れない、シスコが描くネットインフラの将来像:ビジネスニュース 市場予測(1/2 ページ) インターネットのトラフィックは、2015年までに2010年の4倍に拡大し、2015年時点で年間966E(エクサ)バイトに達するという。1Z(ゼタ)バイトの領域に踏み込む目前だ。シスコシステムズは、こうした予測に基づき、ネットワークインフラのあるべき将来像を描く。 ようこそゼタバイト(ZB)時代へ――。Cisco Systemsの日法人であるシスコシステムズは、近未来のインターネットインフラ技術に関する報道機関向けの説明会を2011年6月28日に東京都内で開催した。その中で同社は、2010~2015年にかけての世界のIP(Internet Protocol)トラフィックの動向予測について説明するとともに、次世代ネットワーク(いわゆるNGN、Next Generatio

    「ゼタバイト」抜きにNGNの次は語れない、シスコが描くネットインフラの将来像
  • 第11回 Google I/Oに見る今後のAndroidの動向

    第11回 Google I/Oに見る今後のAndroidの動向:Embedded Android for Beginners(Android基礎講座)(1/3 ページ) 今回はGoogle主催の開発者向けイベント「Google I/O」における発表を軸に、iPhone/iPadと比較しながら今後のAndroidの動向について考察します。 →「Embedded Android for Beginners(Android基礎講座)」連載一覧 iPad 2がついに日でも発売されました。もはやおなじみとなったApple Storeの行列をネットニュースでご覧になった方も多いことでしょう。一方、最強の対抗馬であるAndroidにもいくつかの大きな動きがありました。 Google主催の開発者向けイベントであるGoogle I/Oが2011年5月10~11日に米国のサンフランシスコで開催されましたが、

    第11回 Google I/Oに見る今後のAndroidの動向
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