大島優子さん主演の映画『ロマンス』が8月29日から全国の映画館で公開予定だ。映画のタイトル『ロマンス』は、若い女性のロマンスを描いた直球タイトルだと思ったら、それだけではなかった。主人公は小田急ロマンスカーのアテンダントという設定だ。ロマンスカーと目的地の箱根を舞台とした物語らしい。予告編にはフェルメール・ブルーのMSE、60000形が"出演"していた。鉄道ファンにとっても気になる映画だ。 さて、映画のタイトルにもなったように、小田急電鉄の座席指定特急列車といえば「ロマンスカー」だ。しかし、なぜロマンスカーと呼ぶのだろうか? 「ロマンス」の語源は「ローマ」だ。ローマ時代の古典的文章はラテン語、そのラテン語を崩して会話に近い言葉になった文章がロマンス語だ。日本でひらがなが大衆文化をつくった事情とよく似ている。 ロマンス語は大衆文化の原動力となり、恋愛小説や英雄小説が盛んになった。こうして「ロ