今回は「真夏の夜の夢」と題して、私の自動車の未来に関する展望を述べてみたい。自動車は、今後自然エネルギーを活用するための北海道から東北、東北から全国への送電網の普及に貢献し、自らの在り方をも変えていくだろう。しばしお付き合いいただきたい。 自然エネルギー生産地と、電力消費地をつなぐ送電網の必要性 まず日本の自然エネルギーの現状から話そう。 自然エネルギーは過疎地産業である。自然エネルギーを活用するためは、太陽光、太陽熱、バイオマス、風力、地熱といった太陽エネルギー由来の自然エネルギー資源に恵まれるとともに広大な土地が必要となる。日本では、北海道・東北・九州などに適地が多い。 しかしその電力を送るための送電網は、戦後、臨海部の大都市を中心に、その周辺部に発達してきた。戦後の日本は、大都市に石油などの化石燃料や食糧を陸揚げして、周りに住む人が電気や食糧の供給を受ける仕組みで、3%の土地に820
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