長引くコロナ禍で電子ピアノや電子ドラムなど電子楽器の販売が好調だ。ステイホームでの趣味として過去楽器に触れていた人や初めて楽器に触れる人まで多くの層が手軽に手に入れられる電子楽器を購入することが増えた。カシオ計算機や河合楽器など電子楽器メーカーがその恩恵を受けている。 国内で電子楽器を扱うのはヤマハをはじめ、河合楽器やカシオ計算機、ローランド、コルグなどがある。アコースティックピアノだけでなく電子ピアノや電子管楽器などを生産するヤマハ、電子楽器のみを扱うローランドから電子楽器のなかでも電子ピアノを主力とするカシオ、河合楽器など得意とする領域は異なる。 電子楽器は電子ピアノ、電子ドラム、電子サックスをはじめとした電子管楽器など多岐にわたるが、最も市場が大きいのが電子ピアノだ。電子ピアノの世界シェアはヤマハが長年首位とされるが、カシオ計算機やローランド、河合楽器の電子ピアノも世界で人気が高い。