(CNN) 寒い季節になるとかぜやインフルエンザ、新型コロナウイルスに感染しやすくなるのは、鼻から入るウイルスなどを取り除く免疫作用が大幅に弱まるのが原因だとして、その仕組みを解明する研究結果が報告された。 鼻科専門医で米ハーバード大学教授のベンジャミン・ブライヤー博士らが6日、アレルギー・臨床免疫学の専門誌JACIに発表した。寒さによって免疫反応が制限されることを、生物学的に分子レベルで説明した研究は初めてとされる。 ブライヤー博士によると、呼吸器系のウイルスや細菌は主に鼻から体内に侵入する。鼻の入り口付近でこれが認識されると、粘膜の細胞がただちに「細胞外小胞(EV)」と呼ばれる小さな物質を何十億個も作り出し、放出する。 EV自体は細胞のように分裂しないが、いわばウイルスを攻撃するために作られる「細胞のミニチュア版コピー」だと、同博士は説明する。侵入してきたウイルスを引きつけ、鼻の奥の細
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