東京都内の下水処理施設で3月下旬に採取された汚泥焼却灰から、1キログラム当たり17万ベクレルの高濃度の放射性物質が検出されたことが13日、都への取材で分かった。焼却灰は既にセメントなど建設資材に再利用されたという。都下水道局によると、検出された施設は「東部スラッジプラント」(江東区)。同時期に大田区と板橋区の下水処理施設2カ所でも汚泥焼却灰から10万〜14万ベクレルの放射性物質が検出された。1カ月後に再調査し、3施設の放射性物質は1万5千〜2万4千ベクレルまで低下したことを確認。物質が放射性セシウムかどうか特定を進めている。一方、前橋市は13日、前橋水質浄化センターで9日に採取した下水汚泥の焼却灰から1キログラム当たり4万1千ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表。