大企業の健康保険組合などでつくる健康保険組合連合会(健保連)は10日、加入1473組合(10年3月末現在)の09年度決算見込みが過去最悪の5235億円の赤字になったと発表した。経済状況の悪化で保険料収入が減り、赤字幅は前年度の3189億円から2046億円膨らんだ。赤字組合の割合は80.4%(前年度68.9%)と過去最悪の02年度の80.7%に並ぶ水準になった。 支出は6兆6952億円で前年度比105億円(0.2%)増の微増にとどまったが、収入は6兆1717億円と前年度より1941億円(3.1%)減少した。健保組合の解散や失業などで加入者数が6年ぶりに減少したうえ、保険料算定の基になる加入者の収入が減ったため。 医療給付費と後期高齢者医療制度への拠出金や納付金の義務的経費の合計額が、保険料収入を初めて上回り、健康診断などの保健事業や運営費は積立金の取り崩しで対応せざるを得ない状況となった。赤