救命胴衣を実際に体験できるイベントで救命胴衣を膨らませる村野さん(中央)ら参加者たち=23日午後、羽田空港、豊間根功智撮影 飛行機に乗ってもその場で試すことはない救命胴衣を実際に体験できるイベントが23日、東京・羽田空港で開かれた。本紙「声」欄への「説明通りに使えるか自信がない」とする投稿をきっかけに全日空が企画。約80人の参加者が本物の救命胴衣を着用した。 「心の準備はよろしいですか。それでは1、2の3」。客室乗務員の声に合わせて参加者らが救命胴衣についたひもを引くと、シューという音とともに黄色い救命胴衣が次々とぱんぱんにふくらんだ。 投稿した東京都武蔵野市の建築士村野聰(さとし)さん(67)も参加。「『着る』というよりも『締める』感じで、想像と全然違った。今までの謎が解けてよかったです」と話した。(河原田慎一)