公立中学の制服価格について報じた昨年8月の記事をきっかけに、地元の学校について調べた人がいます。フォーラム面「中学校の制服」の議論なども踏まえ、地方議会でも価格の公表や、価格差の解消を求める動きが出ています。そうした動きを紹介するとともに、見えてきた課題を専門家に整理してもらいました。 情報公開で170校把握 北海道の公立中学の制服価格を1人で調べている。帯広市の図書館司書、大平亮介さん(28)からそんな連絡がありました。昨年8月20日付の朝日新聞に載った「制服価格の地域差」の記事を読んだのがきっかけだと言います。 昨年末、帯広市の状況を把握、年明けから札幌市を除く道内34市にメールを送り、制服、体操着、副教材費などの費用が載った入学説明会資料の提供を依頼しました。 ほとんどの市から「保有していない」と通知され、途方に暮れたそうです。そこで情報公開制度の利用を思いたち、30市に手紙で開示請