川崎市は市内の小中学生を対象に毎夏行ってきた地域間交流事業「ふれあいサマーキャンプ」について、今年の実施を急遽(きゅうきょ)中止したと発表した。市による参加者募集が旅行業法に抵触すると分かったため。市教育委員会などの実行委員会は参加予定だった81人に中止を伝達した。 同事業は子供たちに、自然や文化に触れさせることを目的として平成2年に開始。 今年は7〜8月に島根県、和歌山県、北海道など5コースを用意し、それぞれ3泊4日の日程でソーセージ作りやカヌー体験などを行う予定だった。 旅行業法では国や県に登録した旅行業者でなければ参加募集や集金はできないが、同事業は登録のない実行委が行っていた。6月中旬、海老名市議会で類似の事例の指摘があったことを受け、川崎市の実行委が自主的に事業を検証した結果、違法性が判明した。 市は「業者に依頼して中止を回避しようとしたが、開催日が迫り、困難だと分かった」と経緯
横浜市教育委員会は9日、市立中学校の教諭が、個人のツイッターに生徒や保護者の誤解を招く内容の書き込みをしていたことが分かったと発表した。 ツイッターをしていたのは、市立芹が谷中の3年生の担任を務める20代の女性教諭で、公開先を限定し、匿名で利用していたが、一時一般に公開されていた期間があり、内容の一部が生徒のLINE(ライン)などで共有されていたという。 今回の件で、生徒の名前などの個人情報は確認されておらず、ツイッターのアカウントは同教諭が削除している。学校側はすでに生徒と保護者に説明や謝罪を行ったとしている。 市教委によると、女性教諭は「学級決めで、担任する学級が思うようなメンバーにならずに悔しかった」といった内容や「職員室で、同僚が卒業行事のためにダンスの練習などをするのがうるさいと感じた」といった内容を複数回書き込んでいた。
横浜市議会は24日に開催した本会議で、市教育委員に元副市長で市信用保証協会会長の大場茂美氏(68)と、青山学院大学非常勤講師の中村幸子氏(65)を充てる人事議案に同意した。4期14年にわたり教育委員を務めた今田忠彦氏(73)と、西川温子氏(71)は任期満了により退任する。満了日は4月1日。 退任する今田氏は、市総務局長を経て、平成15年から教育委員を務め、27年の改正地方教育行政法施行で教育委員長と教育長が一本化されるまで、8年8カ月にわたり委員長職を務めた。 任期中には、中学の歴史、公民教科書に育鵬社の教科書を採択したことをはじめ、方面別学校教育事務所の開設や、市立横浜サイエンスフロンティア高校、南高校付属中学校の開校に尽力。教育委員会制度の改正にあたって、中央教育審議会教育制度分科会や参議院文部科学委員会で意見を述べるなどした。
横浜市は、新年度から1年間で教科書を5回繰り返して学習することで理解を深める「5ラウンド制」などラウンド制の英語教育に関し、一部の一般公立校で導入に乗り出す。ラウンド制は、埼玉県熊谷市や横浜市立の中高一貫校などで導入されているが、英会話力や表現力の向上に一定の効果が出ており、今後、横浜市内の中学校でも導入校が増加する可能性が出てきた。(那須慎一) 市教育委員会は平成29年度にラウンド制導入に向けた「英語教育協力研究校」として市内中学校を2校、生徒に求められる英語力を達成するための学習目標を設定した指標「CAN-DOリスト」作成の研究を行う中学校を2校の計4校募り、教育効果などの研究を開始する。 また、市立中川西中学校(都筑区)では、ラウンド制の今春からの導入を予定している。 ◆切り口変え繰り返し 5ラウンド制とはどのようなものか。24年度から5ラウンド制を取り入れている中高一貫校「市立南高
周囲の期待に応えるように、順調な成長曲線を描いている。荏田高校(横浜市都筑区)の3年生で、陸上男子棒高跳びの江島雅紀選手は全国高校総体や国体など、タイトルを総なめにしてきた。今春、日大へ進学するホープは「東京五輪だけでなく、それ以降の五輪にもたくさん出たい」と大きな夢を抱いている。 日本陸連から2020年東京五輪で活躍が期待される「ダイヤモンドアスリート」に認定されている逸材だ。190センチで78キロの細身の体は、しなやかな筋肉に覆われている。「冬の間に3キロ増えた」と言うように、まだまだ成長途上にある。 今年1月には、北欧のフィンランドへ武者修行に出た。「1人で生活することの大変さを感じた。語学力も必要だし、食事も自分でやらないといけない」。慣れない環境とも戦いながら、現地の競技会でU-20(20歳未満)日本タイ記録となる5メートル50をマークした。 今月5日に行われた日本ジュニア室内大
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校(SFH、鶴見区)は、付属中学校を新設し、中学・高校の両方で生徒を募集する「併設型」を採用した中高一貫校として今春再スタートする。横浜市立の中高一貫校としては、南高校付属中学校の開校に次ぐ2番目、県内の公立校では5番目となる。3日には中学の初の入試が行われ、80人の募集定員に対し、659人(競争率8.24倍)が受験に臨んだ。独自色を持たせた公立の中高一貫教育に関心が集まる。 3日朝、JR鶴見線鶴見小野駅から徒歩2分の校舎には、新設の中学校の受験生がやや緊張した面持ちで続々と集まった。長男が受験するという鶴見区在住の母親は「この学校なら、本人が好きな分野を突き詰められそう」としたほか、長男が受験するという旭区から来た父親は「1期生ということで事前に先生(の指導内容)がわからないという不安はあるが、子供の個性を伸ばしてもらえるような指導に期待したい」と話し
神奈川県教育委員会は平成29年度の公立高校の共通選抜試験の実施校158校の志願状況を発表した。 全日制課程153校には募集人数4万3593人に対し、志願者数は5万2911人で平均倍率は1・21倍(前年度1・22倍)だった。定時制28校は募集人数2713人に対し、志願者数は1948人で平均倍率は0・72倍(同0・73倍)だった。通信制2校は1216人の募集に268人が志願して、平均倍率は0・22倍(同0・24倍)だった。
娘を私立高校に編入させられると母親に持ちかけ、仲介料などの名目で現金約4100万円をだまし取ったとして、神奈川県警鶴見署は詐欺の疑いで、横浜市港南区東永谷の自営業、中野真紀容疑者(54)と、東京都練馬区光が丘の無職、吉田幸子容疑者(61)を逮捕した。いずれも「間違いない」と容疑を認めている。 逮捕容疑は、平成25年9〜11月の間、横浜市鶴見区在住の50代の女性に「学校の理事をしている。娘を編入させることができる」などと嘘をつき、仲介料などとして約70回にわたり、現金計約4100万円を振り込ませたとしている。 同署によると、女性には高校1年(当時)の娘がいた。中野容疑者らが編入可能と説明した高校は、著名な学校として知られているという。女性は知人を介して吉田容疑者らと知り合ったとみられる。 編入の話は進まず、女性は26年1月ごろから「お金を返してほしい」などと吉田容疑者らに要求。返金されなかっ
フリースクールなど学校以外の場で学ぶ不登校の子供の支援などを目的とした教育機会確保法が、昨年12月7日の参院本会議で可決、成立した。今後、不登校の子供の教育機会の確保のため、国や自治体が必要な財政支援に努めることなどが盛り込まれているが、それに先駆け、横浜市内のある中学校では、新たな不登校児対策に乗り出し、成果を挙げつつある。 不登校児を学校で受け入れる「特別支援教室」を昨年4月に新設したのは、横浜市都筑区の市立中川西中学校。市内最大規模の1044人が在籍するマンモス校の校舎の中で、特別支援教室があるのは、裏門の出入り口からすぐそばにある旧英語少人数教室の1室だ。 ◆登校したいけど… これにより、例えばいじめを受けていた生徒が同級生に会わずに教室まで行くことができる配慮がなされている。教室内には、PTAらの協力で壁を明るい白で塗り、イケア製のおしゃれな家具などが自由にレイアウトされているほ
慶応(神奈川)対鳥取商(鳥取) 第2セット、ブロックに跳ぶ慶応・加藤靖丈(中央)、後藤優太(右)=4日、東京体育館(加藤圭祐撮影) 「ジャパネット杯 春の高校バレー」第69回全日本バレーボール選手権は4日、東京・千駄ケ谷の東京体育館で開幕し、男女の1回戦40試合が行われた。県代表男子の慶応は鳥取商(鳥取)にストレート勝ち、荏田は松阪工(三重)に1-2で惜敗。代表女子の大和南は長岡商(新潟)に2-0、橘は盛岡誠桜(岩手)に2-1で勝利して、いずれも初戦を突破した。5日の2回戦では、慶応は西原(沖縄)と、大和南は古川学園(宮城)、橘は西日本短大付(福岡)と、それぞれ対戦する。 慶応は初出場ながら落ち着いた試合運びを見せ、春高の舞台でうれしい初勝利をつかんだ。 第1セット、序盤は緊張からかイージーミスが目立ち、試合の主導権を握れない苦しい展開に。しかし中盤以降、主将の吉田、最高到達点330センチ
「ジャパネット杯 春の高校バレー」第69回全日本バレーボール選手権は5日、東京・千駄ケ谷の東京体育館で男女の2回戦32試合が行われた。県代表男子の慶応は西原(沖縄)、女子の大和南は古川学園(宮城)、橘は西日本短大付(福岡)とそれぞれ対戦。慶応はフルセットの末2-1で逆転勝利、大和南はストレート勝ちでともに16強入りを決めた。橘は1-2で敗れた。6日の3回戦では、慶応は開智(和歌山)、大和南は国学院栃木(栃木)と激突する。 大和南は終始試合の主導権を握って強豪・古川学園に完勝し、3回戦進出を決めた。 第1セットは大和南の独壇場だった。中盤以降は常に4点以上リードし、スピーディーな試合運びで圧倒。高さのある相手攻撃陣のスパイクをことごとく拾って武器を封じると、主将の宮田、長身ミドルブロッカーの山口らが次々とスパイクを決め、25-17でこのセットをものにする。 勢いもそのままに迎えた第2セットは
「ジャパネット杯 春の高校バレー」第69回全日本高校バレーボール選手権は6日、東京・千駄ケ谷の東京体育館で男女の3回戦と準々決勝計24試合が行われた。県代表男子・慶応は3回戦で開智(和歌山)と対戦し、フルセットの熱戦の末敗退。女子・大和南は3回戦で国学院栃木(栃木)を破ったが、準々決勝で第1シードの下北沢成徳(東京)に0-2で敗れ、県勢は男女ともに大会から姿を消した。 【女子】 ▽3回戦 大和南 2 25-14 0 国学院栃木(栃木) 25-12 ▽準々決勝 下北沢成徳(東京) 2 25-12 0 大和南 25-11 ブロックがさえた大和南は、3回戦で国学院栃木に2-0で完勝。勢いそのままに全国高校総体王者の下北沢成徳に挑んだが、相手のブロックを攻略できずにストレート負けを喫し、4強入りは果たせなかった。 大和南は第1セット序盤から、相手の高いブロックに苦しめられる。ここまでチ
【男子】 ▽3回戦 開智(和歌山) 2 23-25 1 慶応 25-20 25-23 初出場ながら快進撃を続けてきた慶応が、3回戦で力尽きた。 第1セットをものにしたのは慶応だった。相手のスパイクを次々と拾い、粘りのバレーを展開。終盤、連続ブロックなどで徐々に試合の流れを引き寄せ、25-23でこのセットを取る。 しかし、第2セットからは苦戦を強いられた。中盤以降は相手エースに強烈なスパイクやフェイント攻撃を次々と決められ、差を広げられる。最後まで挽回できないまま20-25でこのセットを落とし、試合はフルセットにもつれ込んだ。 最終セットも相手のフェイント攻撃に翻弄され、コンビバレーをさせてもらえない。主将の吉田らのスパイクなどで1点差まで追い上げ意地を見せるも、23-25で試合終了。8強入りはならなかった。 ●慶応・渡辺大地監督「もともと春高出場を目指してやってきた。全国の強豪を相手に2勝
「ジャパネット杯 春の高校バレー」として来年1月4日に「東京体育館」(東京都渋谷区)で開幕する「第69回全日本バレーボール高校選手権大会」(日本バレーボール協会、産経新聞社、フジテレビなど主催)を前に、激戦を勝ち抜いた神奈川の代表校のうち、女子2チームを紹介する。 ◇ ■大和南 豊富な経験武器に挑戦 昨年の春高を経験したメンバーが半数以上を占め、経験に裏付けられたのびのびとしたプレーが魅力。春高は12年連続13度目の出場と、県大会では安定した強さを誇った。 チームの中心はセンターの宮田あかり主将。高身長を生かしたブロックと速攻で流れを作る。「気迫で相手にプレッシャーをかけて、見ていて気持ちのいいプレーで日本一を目指したい」と力強く語る。 2年間セッターを務める井口美紅選手はメンバーを熟知した「偏らないトス回し」(井上和昭監督)が魅力。宮田主将、山口真季選手の175センチを超えるセンターライ
「ジャパネット杯 春の高校バレー」として来年1月4日に「東京体育館」(東京都渋谷区)で開幕する「第69回全日本バレーボール高校選手権大会」(日本バレーボール協会、産経新聞社、フジテレビなど主催)を前に、激戦を勝ち抜いた神奈川の代表校のうち、男子2チームを紹介する。 (女子2チームはあす掲載) ◇ ◆県大会優勝 慶応 高さ生かし勝機つかむ 県大会初優勝に加え、念願だった全国大会初出場も決まり、勢いに乗るメンバーらは、レシーブやブロックなどの練習に一層の気合が入る。 今年のチームについて渡辺大地監督は、全体に身長の高さがあることに加え、主将の吉田祝太郎選手と加藤靖丈選手の2枚看板の活躍を挙げ、「(2人は)高いトスを、打つことができるし、多少レシーブが乱れても受け止め、チーム全体の信頼感が強い」と評価する。特に、県予選で頭角を現した加藤選手は、「ブロックや二段トスを打てるほか、ライトからもバック
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