川崎市にゆかりのある著名人が講演する「MUZA音楽サロン」が8日、川崎市幸区のミューザ川崎シンフォニーホールで開かれた。 この日は、市内在住で、酸化チタンに光を当てると化学反応が促進される「光触媒」を世界で初めて発見し、「ノーベル化学賞に最も近い日本人」といわれる東京理科大学学長の藤嶋昭氏(72)が講演。 藤嶋氏は、ギリシャ時代以降の科学の歴史を説明した上で、光触媒を使った技術の実用例を紹介しながら、将来的には太陽の光を「光導管」で集光し、地下で太陽光発電をしたり、海底で海藻の繁茂に役立てたりすることで「未来のエコ技術」になると説明した。