地球以外に生命を維持できる環境が存在するか確かめるため、NASA=アメリカ航空宇宙局は、木星の衛星「エウロパ」に向けて新しい探査機を打ち上げました。 14日、アメリカ・フロリダ州にあるケネディ宇宙センターから打ち上げられたのは、NASAの探査機「エウロパ・クリッパー」です。 探査機は太陽電池パネルを広げたときの幅がおよそ30メートル、重さがおよそ6トンで、木星の周辺をまわりながら、木星の衛星「エウロパ」の周囲を50回ほど通過し、詳しい調査を行うことになっています。 衛星エウロパは月よりもやや小さく、表面が氷に覆われていますが、これまでの観測でその下には、液体の水が存在している可能性が指摘されています。 このため探査機は搭載しているさまざまな観測機器を使って、エウロパの表面の氷の下に液体の水が存在するか確かめたり、どのような物質があるか分析したりして、地球以外に生命を維持できる環境が存在する