デカルト、カント、ヘーゲルらが西洋哲学の主軸であるとすれば、西洋の思想が方向を見うしなうたびに注目されるのがスピノザである。スピノザはコンヴェルソ(改宗ユダヤ人)の子孫として17世紀オランダに生まれ、ユダヤ人共同体から破門されたのち、西欧の思想伝統におさまりきらない異色の哲学を展開した。20世紀にも、とくに60年代以降、政治論を中心に、スピノザの思想にたいする根底的な読みなおしの気運がたかまり、世界的にかつてない論争状況がつづいている。『スピノザーナ:スピノザ協会年報』は、スピノザをめぐる批判的議論をうながすことを目的に1999年に創刊された。編集方針としては、せまい意味でのスピノザ研究にとどまらず、哲学、宗教、政治、文学、歴史、現代の諸問題などはばひろい分野をふくみ、長期的な意義をもつ研究を紹介し、スピノザ研究の論争的土俵を提供することをめざしている。主要なスピノザ研究者があたる投稿論文
哲学若手研究者フォーラム (The Japan Forum for Young Philosophers) 旧「全国若手哲学研究者ゼミナール」 このページに関するご連絡・お問い合わせは annai@wakate-forum.orgまで フォーラムからのお知らせ等のメール配信を希望される方も ↑ までご連絡下さい (@を半角に変えて送信して下さい。)
アーロン・ベナナフ 著 2022年10月31日発売 2,420円 「AI技術の発展にともなう急速な自動化(オートメーション)によって、多くの仕事が不要になり大量失業が引き起こされる」 そんな言説が、シリコンバレーの有力者から、政治家、批評家などにまで広がり、雇用危機が盛んに論じられている。 しかし、本当に「オートメーション化」によって、私たちが直面しつつある雇用危機は説明できるのだろうか? 世界的に注目を集める社会理論家アーロン・ベナナフが、このような「オートメーション論」が抱える誤りを明らかにし、その裏に隠された資本主義の根本的な問題に迫る。 安里 長従、志賀 信夫 著 2022年8月31日発売 2,640円 「本土復帰」から50年を経てもなお、いまだに基地と貧困が集中している沖縄。 安全保障のためには基地の集中は仕方ないという、一方的な主張に加え、近年、沖縄の貧困
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