徳島大は20日、大学院医歯薬学研究部の50代男性教授が責任著者を務め、元大学院生が執筆した博士論文1本に、データの捏造など複数の不正があったと発表した。論文は平成26年に学外の学術誌に掲載されたが、既に取り下げられた。大学は今年3月、元院生の博士号を取り消した。男性教授の処分も検討中。 大学によると、男性教授の研究室に所属していた元院生は、臨床応用につながる基礎研究の論文で、出所不明のデータを示したり都合のよい実験結果のみを用いたりした。教授は論文の内容を十分に確認せずデータの検証を怠り、執筆に関わっていない人を共著者として論文に記した。 他の教授へ30年3月に不正を知らせる匿名のメールが届いたのを機に、大学は弁護士らを交えて調査委員会を設けた。聞き取りに元院生は「教授からのプレッシャーがあり、教授の求める実験データを得ようとした」と釈明。男性教授は「厳しい言い方をし過ぎたかもしれない」と
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