「これは、どういうゲームですか?」 Xboxカンファレンスでトレーラーが公開された本作は、まだその内容が謎に包まれていた。『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作者であるジョージ・R・R・マーティンとのコラボレーションで制作されていること、エルデンリングと呼ばれるものがどうやら砕かれてしまったこと、私にはそれくらいしかわからなかった。 「お前にはまだ想像すらできぬだろう」というトレーラーの冒頭にある語りは、まさしく私自身に向けられたもののように思えた。 インタビューに答えてくれた宮崎は、私が予想していたような秘密主義のソウルマスターではなかった。むしろ、オープンに語ってくれるフレンドリーな存在だった。 優しいソウルマスター、宮崎英高。 「『ELDEN RING』は3人称視点のアクションRPGで、ファンタジーの世界を舞台にしています。ベースとしては、『DARK SOULS』のシリーズを想像してもら
『攻殻機動隊』シリーズのバトー役や、『機動戦士ガンダム0083』のアナベル・ガトー役など、多くの代表作を持つベテラン声優の大塚明夫氏が語る「声優論」。第1回では、「多くの声優が仕事にあぶれてしまう理由」について解説します。 「声優ブーム」と言われるようになって大分たちました。今がいったい第何次ブームなのかよく知りませんが、声優に憧れる人は相変わらず大変多いようです。現場ですれ違う新人の数も、この10年ほどで把握しきれないほどに増えました。少し前までは、「今の“新人枠”に入るのはあいつやこいつ……」となんとなく顔くらいは浮かんだものなのですが。 声優志望者や若手声優と話していて不思議なのは、「声優になる」ことを、まるで就職でもするかのような感覚で捉えている人が多いことです。 ■声優志望者の甘すぎる未来予想図 話を聞くと、彼らは極めて無邪気に、こんな青地図を思い浮かべているのですね。 まず声優
『週刊ダイヤモンド』特別レポート 『週刊ダイヤモンド』編集部厳選の特別寄稿と編集部による取材レポートを掲載。本誌と連動した様々なテーマで、経済・世相の「いま」を掘り下げていきます。 バックナンバー一覧 アニメ『エヴァンゲリオン』シリーズや映画『シン・ゴジラ』を手掛けてきた庵野秀明監督には、映像作家という一面の他に、映像企画製作会社カラー代表取締役社長としての顔がある。このたび、カラーの会社設立10周年を迎え、2016年11月23日(祝)から8日間、東京・ラフォーレミュージアム原宿で初の企画展覧会を開催することになった。日本を代表するアニメスタジオを誕生させた庵野監督が初めて会社経営について語った。(「週刊ダイヤモンド」編集部 小島健志) 10年間「大丈夫」だった カラーを知ってもらいたい ──株式会社カラーが設立して10周年を迎えました。初めての企画展覧会を開くことになりましたが、その理由
1960年、山口県生まれ。監督・プロデューサー。学生時代から自主制作映画を手掛け、その後TVアニメ『超時空要塞マクロス』(1982年)、劇場用アニメ『風の谷のナウシカ』(1984年)等に原画マンとして参加。1988年、OVA『トップをねらえ!』でアニメ監督デビュー。1995年にTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を手掛け、1997年の『新世紀エヴァンゲリオン劇場版』とともに社会現象を巻き起こす。1998年、『ラブ&ポップ』で実写映画を初監督。2006年、株式会社カラーを設立し、代表取締役に就任。自社製作による『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ(2007年〜)では、原作、脚本、総監督、エグゼクティブ・プロデューサーを担当している。最新作は脚本・総監督を務めた実写映画『シン・ゴジラ』(2016年)。現在は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を2020年6月公開に向けて制作中。 庵野秀明監督・特別
アニメの「撮影」と聞いて何を思い浮かべるだろうか。アニメは絵なのに、なぜ撮影なのか、という疑問はもっともなものだ。しかし、そうしたわかりにくさに反して、近年のアニメーション表現において「撮影」は、作品の最終ルックを決定付け映像演出の面でも重要な役割を担うセクションとして、その存在感を増している。たとえば新海誠監督のあの独特の映像美は、撮影の力によるところが非常に大きいものだ。 撮影とは何なのか。黎明期のアニメーション制作スタジオを舞台として大きな注目を集めた連続テレビ小説『なつぞら』アニメーションパートの撮影監督・泉津井陽一氏と、2019年のアニメーション映画で最も話題を呼んだ作品である『天気の子』の撮影監督・津田涼介氏。今年最も多くの観客に愛されたアニメーション作品を支えた撮影監督二人の対談を通じて、アニメの撮影の基礎から現在まで、具体的な事例とともにその魅力に迫った。この前編では、その
※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 富野由悠季監督の最新作『Gのレコンギスタ I』「行け!コア・ファイター」が先月公開され、2020年1月にも追加上映が決まっている。主役ロボットのG-セルフに“瞳”が描かれたことでも反響を呼んだが、そのG-セルフをデザインしたのが安田朗さんだ。 「∀ガンダム」(1999年)のキャラクターデザイナーとしてアニメ業界で初仕事。以降も「コードギアス 反逆のルルーシュ」(2006年)、「モーレツ宇宙海賊」(2012年)などでキャラ、メカ問わずにデザイナーとして活躍している。 しかし、アニメ業界で地歩を固めるまでの道筋は、決して平坦ではなかったようだ。 やる気を出せば何でもできるけど、やる気がなければ何もない ── 安田さんといえば、「∀ガンダム」
2016年11月に公開されて以来、大ヒット上映中の映画『この世界の片隅に』。3月3日(金)には、第40回日本アカデミー賞「最優秀賞アニメーション作品賞」の受賞が決まりますます注目が集まる本作。ダ・ヴィンチニュースは、『この世界の片隅に』監督の片渕須直さんと『機動戦士ガンダム』などを手掛けてきた日本を代表するアニメ監督・富野由悠季さんの対談に密着。おニ人の対談の模様が配信される文化放送のインターネットオンデマンド配信サービス「AG-ON Premium」の収録現場に伺った。 富野監督『この世界の片隅に』から戦争と歴史を語る ――今回、映画『この世界の片隅に』をご覧になった富野由悠季監督と、片渕須直監督とのはじめての対談になります。本日はよろしくお願いいたします。 富野由悠季監督(以下、富野): よろしくお願いいたします。『この世界の片隅に』を観て、開始10分くらいで衝撃を受けたことがあります
作曲家・三枝成彰氏が語る,「逆襲のシャア」「動乱」を作曲していた80年代当時の記憶 ライター:馬波レイ カメラマン:増田雄介 2020年2月12日,Bunkamuraオーチャードホールにて,東京交響楽団によるオーケストラコンサート「サエグサシゲアキ1980s」が開催される。タイトルからも分かるとおり,これは作曲家・三枝成彰氏が1980年代に手掛けた楽曲にフォーカスした公演だ。 「スーパーロボット大戦」シリーズをはじめ,今なおさまざまな形でゲーム化され続け,根強い人気を持つ「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(1988年)から14曲,そして後の「機動戦士Zガンダム」のBGMへとつながるフレーズが散りばめられた映画「動乱」(1980年)の劇判を三楽章にまとめた「交響曲『動乱』」が,生演奏で聴ける貴重な機会となっている。 この公演にあたって4Gamerでは,作曲者である三枝氏にインタビューを行った
上田文人とJenova Chenが語る,アートと制作の苦悩,そして「ゲームを作る」ということ――イメージか,ロジックか 編集長:Kazuhisa カメラマン:佐々木秀二 日本に,上田文人というゲームデザイナーがいる。 上田氏自らが世に出した作品は,わずか3本。その3本はすべて世界で高く評価されており,“上田ワールド”とも呼べる独自の世界が魅力だ。 2本目の作品である「ワンダと巨像」は,GDCのアワードのゲーム・オブ・ザ・イヤーを含む5部門を受賞し,Time誌が選んだ「All-Time 100 Video Games」※にも選ばれている。最新作の「人喰いの大鷲トリコ」も,日本ゲーム大賞を始めとしてD.I.C.E.Awards,英国アカデミー賞ゲーム部門,文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門など,世界の賞を総ナメにしている。 ※「All-Time 100 Video Games」歴史上
世界的大ヒット作『メタルギアソリッド』シリーズの監督として知られる、ゲームクリエイターの小島秀夫氏。2015年12月末にコナミから独立し、コジマプロダクションを起ち上げた同氏は、2019年11月8日、待望の新作『デス・ストランディング』(以下『デススト』)をリリースした。 舞台は、“デス・ストランディング”と呼ばれる謎の現象によって分断された世界。引き裂かれ、孤立してしまった人々のため、プレイヤーは「伝説の配達人」となり、様々な荷物を配送しながら北米大陸を再び繋ぎ合わせていく。 本作の斬新なゲームシステム、重厚なストーリー、そして息を呑むような映像美は、発売直後から国内外を問わず大きな話題を呼んでいる。独立から4年――。56歳になった小島氏は『デススト』にどんな思いを託したのか。(全2回の1回目/#2に続く) ◆◆◆ ――『デススト』発売以後、プレイヤーからの反響が続々と届いていると思いま
「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」「イノセンス」などで知られる映画監督の押井守が原作、総監督、脚本を務める新作アニメの製作発表会が6月26日、東京・AKIBAカルチャーズ劇場で行われ、12話のアニメシリーズ「ぶらどらぶ」が製作中であることが明かされた。 同作は、不動産事業などを展開するいちご株式会社が今年4月に設立した新会社、いちごアニメーションの独占出資によって製作。スタッフは押井総監督をはじめ、監督を西村純二、キャラクターデザインを新垣一成、音楽プロデューサーをDaisuke“DAIS”Miyachi、アニメーション制作をドライブが担当し、脚本は押井と山邑圭が共同で執筆。アニメーション制作協力としてProduction I.Gも参加する。また、「ラブライブ!サンシャイン!!」でおなじみの声優・高槻かなこ率いるボーカル&パフォーマンスユニット「BlooDye」が、本プロ
YouTubeの隆盛やTikTokの人気沸騰を持ち出すまでもなく、短編動画を視聴する場やそれに対する視聴者の興味は急速に拡大してきている。札幌国際短編映画祭は、そのような短編映画にスポットライトを当て、新たな人材の育成や、権利売買を含む利活用の促進を目指す場として、2006年以降毎年開催されている。今年はそのノミネート作品上映がNoMaps 2019と並行して10月17日から20日にわたって開催された。 NoMaps 2019内でも「第14回 札幌国際短編映画祭 札幌アニメ革命!!」と題したセッションが用意された。このセッションでは、『機動警察パトレイバー』シリーズ、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』などのアニメ映画で著名な押井守監督(映画祭国際審査員として参加)をゲストに、札幌で設立されたアニメーション制作会社から3人のクリエイターを集めて、札幌でのアニメ制作の現状とこ
1963年、東京都生まれ。映画的手法を取り入れた作品づくりの評価が高く、2006年には全米プロデューサー組合による「世界で最も革新的なクリエイター50人」にも選出されるなど、世界的にカリスマ的人気を誇る。2015年末に新会社コジマプロダクションを設立。www.kojimaproductions.jp 去る9月に、東京ゲームショウ2019の会場を大いに熱狂させたゲーム『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』のプレイ映像。主人公は俳優、ノーマン・リーダス。ほか世界的名優らが出演するこのゲームは、全世界が待望した〝小島監督〞こと小島秀夫の新たな超大作だ。 だが、実は本作はインディーズ作品でもある。小島が古巣から独立し、スタッフもエンジン(ゲームの中核となるソフト)もない状態でひとりで新会社を設立するところから始まったのだ。 ゲームの舞台は、謎の現象により分断された世界。主人公
映画TOP 映画ニュース・読みもの 劇場版 『Gのレコンギスタ Ⅰ』「行け!コア・ファイター」 『G-レコ』富野由悠季監督にインタビュー!「自分は作家だと言い切れない。仕事師だなという感じがしています」【後編】 インタビュー 2019/12/5 18:30 『G-レコ』富野由悠季監督にインタビュー!「自分は作家だと言い切れない。仕事師だなという感じがしています」【後編】 劇場版『Gのレコンギスタ』。その第1部となる「行け!コア・ファイター」が現在上映中だ。全26話のTVシリーズを5部作の劇場版として再構築した作品。総監督の富野由悠季がそこに込めた思いとは?前編に続いて後編では、“仕事師”富野由悠季に迫る。 【写真を見る】ベルリやアイーダが操縦するG-セルフ。バックパックを換装することで様々な局面に対応する[c]創通・サンライズ 「第4部の山場は、その部分が『G-レコ』そのもののテーマに」
アニメ界のご意見番と言えばこの人! 『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『イノセンス』などの作品で知られる押井守監督に、今年のアニメ界で注目した出来事を振り返っていただいた。 【写真】押井守監督の写真を全て見る(6枚) 取材・構成=渡辺麻紀 ◆◆◆ (1)視聴者からの反響が見えづらい見放題月額制 当初、ネットフリックスやアマゾンプライムなどの配信会社はクリエイターを尊重してくれる上に、資金もあって予算的にも苦労が少ない……そんなふうに聞いていた。私も何本か企画書を出したのだけれど、ことごとく通らなかったし、そうしているうちに状況も変化していったんだよね。 こういう状況は、80~90年代のOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)ブームと似ていると思う。最初はオリジナルのストーリーを作らせてくれていたのに、あっという間に人気シリーズのスピンオフなど、鉄板の企画しか通らなくなったんだ
敏腕クリエイターやビジネスパーソンに仕事術を学ぶ「HOW I WORK」シリーズ。今回お話を伺ったのは、ハリウッド映画に携わるCGアニメーターの若杉遼(わかすぎ・りょう)さんです。 サンフランシスコの美術大学を卒業後、世界的アニメスタジオの1つである『Pixar Animation Studios』でアニメーターとしてのキャリアをスタート。『アーロと少年』に携わった後、2015年にはカナダのバンクーバーに拠点を移し、現在はSony Pictures Imageworksに所属。 『アングリーバード』『コウノトリ大作戦!』のほか、3月8日に公開される映画『スパイダーマン:スパイダーバース』でも制作に参加しました。 また、海外スタジオに所属する現役アニメーターを講師に据えたオンラインスクール「アニメーションエイド」を創設し、後進の育成にも励んでいます。 しかし、「高校時代まで野球ばかりしていた
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