構成/横山タスク・竹永知弘 2018年3月2日 三鷹SCOOL 先日公開された円城塔と佐々木敦による対談の後編をお送りする。後編にはいり、佐々木は『エピローグ』『プロローグ』から、最新作にして問題作『文字渦』(2018年7月単行本化の予定)および次回作へと徐々に話題を転じていく。かの奇書『文字渦』を書いた作家は、次にいかなる作品を書きうるのか。ついに円城は次回作の構想を語る(『群像』2018年4月号掲載の円城によるエッセイ「新作予告」もあわせて読むといいと思う)。それだけで十分に興味深いが、彼の読者ならこう考えるかもしれない――円城塔が予告どおりの作品を書くはずがない、と。おそらく、そのとおりだ。痛快に裏切られるためにこそ、あなたはこれを読まなければならない。そして、目撃しよう。われわれの期待を飛び越えてゆく円城塔の姿を。(竹永知弘) フィクションから日本史の方へ 佐々木敦(以下、佐々木)