三重県健康危機管理室は19日、同県伊賀市内の3歳女児が腸管出血性大腸菌(O157)に感染し、溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発して同日死亡したと発表した。伊賀保健所が感染経路などを調査している。 発表によると、女児は14日に腹痛や血便などの症状があり、伊賀市内の病院で胃腸炎と診断された。16日に、けいれんが見られたことから入院。容体が悪化したため、翌17日、津市内の病院に転院し、集中治療室で治療を受けていた。同日に採取した便から、O157の感染が確認された。 伊賀保健所が女児の家族から聞き取ったところ、10日に飲食店でうどんやいくらなどを食べた以外に、外食はしておらず、生肉は口にしていないという。家族や同じ保育園に通う園児らからは、同様の症状は確認されていない。同保健所は、食中毒と食品以外からの感染の両面から、原因を調べている。