ふたり暮らし。日本と外国、子どもの習い事に対する価値観の違い。 プロを目指していなくても、毎日レッスンしている日本人 子どもの頃、私が通っていたバレエ教室に、夏になるとやってくるチュヒちゃんという韓国人の女の子がいた。お父さんが日本人で、夏休みを日本の祖父母宅で過ごす間だけレッスンしに来ていたのだ。 初めてチュヒちゃんに会ったのは私が5年生の時だった。 チュヒちゃんは技術的にも飛び抜けて上手でも下手でもなく、しかも夏休みだけの期間限定の生徒さんという、教室側からしてみたら「育てる対象」ではなく、お客様的立ち位置のはずなのに、それにしては先生方の指導が厳しく、居残りまでさせてビシバシやられていたため、私を含めた他の生徒たちは最初、戦々恐々としていた。 チュヒちゃんは日本語が話せなかったのだけれど、バレエ用語は全世界共通でフランス語を使うため、あまり支障はない。とはいえ、日本語の通じない(しか
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