ブックマーク / readingmonkey.blog.fc2.com (9)

  • 最速から最遅まで読書技術のABCを速度順に並べてみたー新入生におくるその3

    リアルワールドで書物を手にする方法(というか習慣)について先に述べた。 ネットを使って学術情報にアクセスする最初の一歩は、例えばどのようであるかについても触れた。 当面必要なものはいま目の前にある、としよう。 次は読む話をしなくてはならない。 といっても今回取り上げるのは、いつもように、ささやかなものである。 一体に読書の巧者は様々な速度で読む。速くも読むし遅くも読む。 たとえば、そこに書いてあることの大半がすでに親しんだ知識であれば、自分が知っていることとどこかに違いはないかだけに注意するから、かなりの部分は読み飛ばしてよい。 今読もうとしているのが、自分を一旦壊して組立て直さなくてはならないような容易ならざる一冊であれば、当然に歩みは遅くなる。 読書の速度は(読みの深さその他と同様に)、読み手の能力によるのでなく、また書物の性質だけによるのでもなく、読み手と書物の関係で決まる。 だから

    最速から最遅まで読書技術のABCを速度順に並べてみたー新入生におくるその3
    Kfpause
    Kfpause 2013/04/13
    院生必読。「旧式の語学学習法として指弾された文法訳読法は、元々は判読のためのトレーニングだった。古典語を対象に行われたものを(だから初等段階の音読・暗唱を前提にしている)、外国語に振り向けたのである」
  • 論文に何を書くべきか→これだけは埋めろ→論文作成穴埋めシート

    こう言い換えろ→論文に死んでも書いてはいけない言葉30 読書猿Classic: between / beyond readers を書いたとき、「あとは穴埋めしたら論文を出力してるものが作れないか」みたいな話があったので、作ってみた。 何であれ、文章を書く骨法は、書きたいことではなく、書くべきことを(そしてそれだけを)書くことである。 問題は何を書くべきかであるが、幸いにして、論文については後述するようにほとんど決まっている。 結論から言えば、以下の表を埋めていくだけで、論文の骨組みができあがる。 必要な項目は揃い、しかるべき順序で並ぶ。 論文穴埋めシート こんな簡単な穴埋め表がこれまであまり取り上げられなかったのは、わざわざ作るまでもないことも勿論あるが、その他にも次のような理由がある。 つまり、こうした穴埋め表が、 あなたは論文が書けないのではない。 研究ができないのだ。 という目の当

    論文に何を書くべきか→これだけは埋めろ→論文作成穴埋めシート
    Kfpause
    Kfpause 2013/01/28
    いま改めてこれを読んでる・・・博論審査22時間前(おいおい)。
  • 意外と知らない英辞郎で必要な英文/和訳を素早く探す4つの基本技

    英辞郎は、1980年代にある翻訳家(匿名希望)による個人の英単語用例集として始められ、その後結成されたEDP(Electronic Dictionary Project)によって長年共同編纂が続けられている「成長する辞書」である。 正確さは保障されないものの、2012年04月時点で、英和見出項目数 = 187 万、和英見出項目数 = 251 万を越える辞書データには、一般的な単語や連語から、イディオム、ビジネス用語、経済用語、法律用語、特許用語、コンピュータ用語、科学技術用語、医学用語、固有名詞(組織名、企業名、人名、国名、映画名)、スラングなど、通常の英語辞書にない新しい語彙や複雑な言い回しも含まれる。 〈英辞郎 on the WEB〉http://www.alc.co.jp/ は、これをオンライン上で無料で利用できるものだが、膨大な語義、用例が、かえって目的の表現を見つけにくくしている

    意外と知らない英辞郎で必要な英文/和訳を素早く探す4つの基本技
    Kfpause
    Kfpause 2012/04/30
  • 語学と精読を思考訓練に高める鈴木式6分割ノートがハンパない

    先日書いた 図書館となら、できること番外編/マイナー言語のBookishな学び方 読書猿Classic: between / beyond readers で、ポストする際になって省略した、少年が語学学習に使ってるノートのことを人に話していたら、「むしろそれを書け」と言われたので、簡単に記す。 出典は ・鈴木 暁(1999)「中級フランス語の効果的学習教授法 - 理想的なノートの作り方」『Les Lettres francaises』 19, 67-75. である。下に示す図もこの論文から借用してある。 鈴木氏はフランス文学の研究者だが、この方式はフランス語以外に、もちろん語学学習にも、他にも精読(intensive reading)が必要なあらゆる分野で使える。 「図書館となら、できること」に登場する少年は、数学の問題演習にもこの方式のノートを使っている(訳文のパートに解答を書く)。 原

    語学と精読を思考訓練に高める鈴木式6分割ノートがハンパない
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    Kfpause 2012/02/27
    外国語の専門書読解のために必ず通る道。まずこのやり方で修業して、どれだけ地力を上げられるかがポイント。/似たようなことはしていたが、「書き写しは最後に」もすべきだった。
  • 大抵のことは解決する→質問力をブーストする100のクエスチョン

    問いを作ることは、最も基幹的な知的リテラシーである。 問う力を養うためには数をこなすしかないが、スポーツでいうところの「素振り」に相当するものがあり、実践に向けて問う力の維持・向上に役立てることができる。 いうまでもなく自問自答することだ。 これは、質問の質を高め、思考する力を向上させることのできる数少ないトレーニング方法でもある。 以下に示すのは、自問自答に使える問いの型である。 自覚的に使うことで、問いの型稽古を行うことができる。 思考を深めたり、問題解決を助けたりするのにも用いることができる。 決断する 「それをするメリットは何か?」 「それをしないメリットは何か?」 「それをするデメリットは何か?」 「それをしないデメリットは何か?」 「するのか?しないのか?」 望みをかなえる 「ほしいものは何か?」 「今持っているものは何か?」 「今持っているものをどう使えば、ほしいものは手に入

    大抵のことは解決する→質問力をブーストする100のクエスチョン
  • 人文系の書き方/人文系の道具箱 その1

    データの「発生」を管理下における「実験レポート」と異なり、人文系の研究の場合、その語源に近く「与件・与えられたもの」でのやりくりを半ば強いられる。 もちろん資料は努めて蒐集されるが、「残っていないもの」については断念するしかない。 こうした条件の下、論文執筆の手がとまるのは、構成の破綻か資料の不足が原因である。 そして、しばしば、構成の破綻は、ただ知力の不足のみならず、資料の豊逸によっても引き起こされる。 同じように資料の不足は、構成プランの作り込み過ぎが、しばしばその原因となる。 一方は、資料の豊かさに対して、論旨および構成がシンプル過ぎて、資料が盛り込めず溢れ出している。 主張を裏付ける資料もあれば、否定する資料もある。 議論の口を早く占め過ぎてしまったのか。 無論、論旨に逆らう資料をばっさり切って捨てる手もある。 守勢に回りすぎる論文は、批判を封じるには長けていても、ほぼ学問的には無

    人文系の書き方/人文系の道具箱 その1
    Kfpause
    Kfpause 2011/10/10
    この数週間の行き当たりばったり感がある程度は必然だったことに気づかせてくれた。
  • 時々見かけるラテン語をリストにしてみた

    [A][B][C][D][E][F][G][H][I][J][L][M][N][O][P][Q][R][S][T][U][V] A a posteriori - 結果から考えると a priori - 原理からすると、自明な ab initio - 第一原理、初めから語る (原義「はじめから」) ab ovo usque ad mala - 最初から最後まで(原義「卵からリンゴまで」、ローマ人の事は卵で始まり、デザートはリンゴで締めくくられた) actus reus - 犯罪行為、違法行為 ad colligenda bona - 臨時の遺産管理、 遺産管理人任命前の遺産の管理 ad hoc - その場限りの、特にこの問題について ad hominem - 人に対しての、主張する者に関して ad idem - 同じ点について ad quod damnum - 損害に応じて、損害に応じた

    時々見かけるラテン語をリストにしてみた
  • (保存版)いままでの「独学者のための文献リスト」をまとめてみた 読書猿Classic: between / beyond readers

    Author:くるぶし(読書猿) twitter:@kurubushi_rm カテゴリ別記事一覧 新しいが出ました。 読書猿『独学大全』ダイヤモンド社 2020/9/29書籍版刊行、電子書籍10/21配信。 ISBN-13 : 978-4478108536 2021/06/02 11刷決定 累計200,000部(紙+電子) 2022/10/26 14刷決定 累計260,000部(紙+電子) 紀伊國屋じんぶん大賞2021 第3位 アンダー29.5人文書大賞2021 新刊部門 第1位 第2の著作です。 2017/11/20刊行、4刷まで来ました。 読書猿 (著) 『問題解決大全』 ISBN:978-4894517806 2017/12/18 電書出ました。 Kindle版・楽天Kobo版・iBooks版 韓国語版 『문제해결 대전』、繁体字版『線性VS環狀思考』も出ています。 こちらは10刷

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    Kfpause 2010/06/28
  • レファレンス係も熟読する国会図書館発行「参考書誌研究」がネットで読める

    何を今さら、と思う人も多いだろうけれど、意外と知られてないらしいので、それぞれ最新号の目次とともにご紹介。もちろん、バックナンバーも読める(検索の便に供するため、非公式検索窓を付けてみた)。 それぞれに「レファレンス力」を向上させるのに、うってつけの特集記事、連載がてんこもりである。 特に「参考書誌研究」は必見。プロ向け(買うとお値段も少し高め)だが、それだけに他で得られぬ最新情報、専門情報が充実している。 「国立国会図書館月報」は、一般向けの刊行物だが、「調べ方」の連載記事や、「屋にない」という、これまた他では得難い連載もある。なにより近年、日進月歩の歩みをさらに加速している国会図書館の最新サービスの紹介も(当然ながら)詳しい。 「レファレンス」は、その名前から想像すると、ちょっと「違う」感じがするが、そもそもが,国会図書館の機能の中核である部分に焦点を合わせた、「国政課題の経緯、論

    レファレンス係も熟読する国会図書館発行「参考書誌研究」がネットで読める
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    Kfpause 2010/05/06
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