普段Linuxを使っていながら、vmlinuzやinitrd.imgというファイルは何なのか、 あやふやにしか理解していなかったので、一通りLinuxマシンのブートの仕組みを 勉強してみた結果を書き留めておく。なお、BIOSとGRUB Legacyの環境を前提としている。 EFIやGRUB2を使った環境については、今後いずれ勉強していきたい。 基本的にOSの起動は、単純・低機能なプログラムが、より複雑・高機能なプログラムを 読み込み起動するという処理を連鎖的に行う仕組みになっている。 Linuxでは、下記のプログラムが順に起動していく: BIOSブートローダ (GRUB)Stage 1Stage 1.5Stage 2LinuxカーネルInit以下では、それぞれのプログラムについて順に要約して述べていく。 1. BIOS現在一般的なx86/x86-64 CPUは、電源が投入されると、0xff