金太郎 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 また或《あ》る時は山へ遊びに行《ゆ》きたるに、大木の杉に木の葉天狗《このはてんぐ》居たりしを、木を揺す振りて皆落としけるに、天狗も所詮敵ハぬと思ひけれバ、争ハず金太郎に従ひ、相手をする。 「どつこい/\、どつちらも負けるな。勝った者には褒美《ほうび》に木の葉煎餅を遣りますぞ」 「どつこい/\、鼻が邪魔になつて取り難い。甚《はなは》だ[「鼻」とかけた]困る訳だ」 【現代語訳】 またある時、金太郎は山に遊びに行き、杉の大木に木の葉天狗《このはてんぐ》がいるのを見つけ、木を揺さぶって木の葉天狗を全員木から落としました。 木の葉天狗もこのバカ力《ばかぢから》にはかなわないと思い、争わないで金太郎の子分になりました。 金太郎「どすこい、どすこい、どちらも負け
![江戸時代の金太郎の絵本 その6 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/90c4717de7ed41ee97b06568587c9efc910c2c00/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2FK%2FKihiminHamame%2F20200623%2F20200623100032.jpg)