2020年8月5日のブックマーク (3件)

  • 芝居小屋は大盛況 その2 ~『金草鞋』初編より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    今回は鼻毛延高と千久羅坊の狂歌のパートです。 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 案内の男、 「何とお国へのお土産に一幕どうで御座りヤす」 と言へば、鼻毛延高《はなげののびたか》聞ゝて、 狂  国さあへ 土産にしろと 言ひ召すが この芝居さあ 何《あに》持たれべい 【現代語訳】 案内人の男が、 「どうぞ、お国へのお土産に一幕見て行きませんか? と言うのを、鼻毛延高《はなげののびたか》は聞いて、狂歌を一首詠みました。 狂歌「国へのお土産にしろとおっしゃいますが、この芝居を見ても何も持たせてくれませんよね?」 【解説】 案内人は「土産話にしては」と言ったのに、無粋な延高は土産と言えば「土産物」しか思い浮かばないというわけです。 【原文】 芝居の門《かど》に居る者共、千久羅坊《ちく

    芝居小屋は大盛況 その2 ~『金草鞋』初編より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2020/08/05
    鼻毛さんの狂歌、思わず笑ってしまいました。最後の北見さんの返答、うまいですね!!
  • 芝居小屋は大盛況 その1 ~『金草鞋』初編より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    それでは『金草鞋』初編の続きを読んでいきましょう。 前回の風呂屋の次のページです。 字が細かいんで、何回かに分けて読みますね。 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【翻刻】 堺町芝居《さかいてうしばゐ》 葺屋町芝居《ふきヤてうしばい》 かの二人ハ、翌日から案内の人を頼ミ、まず当年の恵方なればと、芝の神明《しんめい》・愛宕《あたご》の方から始めんと、馬喰丁《ばくろてう》を出て人形町通り、堺町・葺屋町の芝居大流行りに、見物 夥《おびたゞ》しきを見て、肝を潰す。 【現代語訳】 例の二人は翌日から案内人[観光ガイド]を雇って、 「まず今年の恵方にあたる芝の神明宮《しんめいぐう》と愛宕山《あたごさん》から見て行こう」 と、馬喰町《ばくろちょう》の宿屋を出て、人形町通りの堺町《さかいちょう》・葺屋

    芝居小屋は大盛況 その1 ~『金草鞋』初編より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2020/08/05
    私は地図を見るのが好きなので、地図付きの記事にはわくわくしています。人形町とか馬喰町の地名は江戸時代もあったのですね。葺屋町とあるのは現在の茅場町あたりでしょうか?地名の変遷を思い巡らしています。
  • 聴き比べ『蒲田行進曲』 - Flying Skynyrdのブログ

    今日の「聴き比べ」は『蒲田行進曲』です。 私などは『蒲田行進曲』と言えば、1982年のあの名作映画とその同名曲を思い浮かべますが、調べてみるとこの曲は1929年(昭和4年)の松竹映画『親父とその子』の主題歌であることがわかりました。監督は五所平之助です。 その時は川崎豊と曽我直子のデュエットでした。原曲はチェコの作曲家ルドルフ・フリムルのオペレッタ『放浪の王者』の中の「放浪者の歌」で、その旋律に堀内敬三という作詞・作曲家が詩を付けたものです(Wikipediaより)。 蒲田行進曲 作詞:Brian Hooker 作曲:Rudolf Friml 訳詞:堀内敬三 虹の都光の港 キネマの天地 花の姿春の匂い あふるるところ カメラの眼に映る かりそめの恋にさえ 青春もゆる 生命(いのち)はおどる キネマの天地 胸を去らぬ想い出ゆかし キネマの世界 セットの花と輝くスター ほほえむところ 瞳の奥深

    聴き比べ『蒲田行進曲』 - Flying Skynyrdのブログ