2022年6月23日のブックマーク (5件)

  • ぶんぶく茶釜⑥[完] ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 ぶんぶくちやがま - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 形を見つけられ、終に生け取りとなつて、「是を土産《みやげ》に参上せん」と、貉《むじな》を先に帆つ立て、東山殿の屋敷へ帰りける。 東山殿、「彼所《あそこ》、我が前へ貉を連れける褒美《ほうび》や」と御褒美《ごほうび》を下され、件《くだん》の貉ハ、御家中の疝気《せんき》持ち共に下されける。 有り難し共、中/\何に喩《たと》へんしる[知る?]も無し。 ふくさい「苦労のたん[嘆?談?]かな、冷や飯までべた」 ぶんぶく「あゝ、此の狸め故《ゆへ》に苦労した」 「褒美を取らせい」 「今より前の如く勤めい」 「坊主が散らし髪で働きました」 「即《すなわ》ち生け捕りました」 井筒屋板 【現代語訳】 [文] しかし、さすがにこれは神も許しがたく、ムジナ(タヌ

    ぶんぶく茶釜⑥[完] ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/06/23
    何だか意外な結末でしたね。まさか捕えられて薬になるとは、神様も冷たいなあと思いました。それにしても、狸はキツネ🦊さんと同じように化けて逃げることが出来なかったのかな?キャンタマ袋が重すぎたのかな!?
  • ぶんぶく茶釜⑤ ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 ぶんぶくちやがま - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 大声上げて囃《はや》しける。 此の騒ぎを東山殿聴き給ひ、「憎《につく》き坊主共が仕業」と、皆丸裸にして追い出さるゝ。 四人の坊主ハ、思ハずも裸坊主となり、と有る山陰に休ミ居る。 件《くだん》の狐ハ、火傷《やけど》だらけに、泣いて此所《ここ》へ逃げ来てミれば、件の坊主共、此所に居たるを見て、「転《うたて》や、悍《おぞ》め」と、貉《むじな》に「斯《か》く」と話せバ、貉是を聞きて、「我に任せよ」と、件の坊主の臥《ふ》したる所へ、金玉を広げて、頭へどんと被せける。 坊主共、是とハ知らず、 「此ハ暖かになつた事かな。有り難や。汗が出る」 と、貉の業《わざ》と知らず、喜びける。 何とかしたりけん余り、「坊主に目を覚まさせん」 と、強《したたか》ゝ小便を

    ぶんぶく茶釜⑤ ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/06/23
    ここでまさかの狸の登場。この物語はキツネ🦊さん一辺倒で行くと思っていたので、意外でした。ぶんぶく茶釜が狸なのはこの展開で入れ替わったのでしょうかねえ?それにしても下世話ですが、キャンタマ袋、凄い!?
  • ぶんぶく茶釜④ ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 ぶんぶくちやがま - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 りに此の茶釜を持ち行き、茶を立て楽しまん。 狐めハ残念、打ち漏らしたる腹立ち」 と、茶釜取り、持ち帰りける。 部屋にもなれば、囲炉裏《いろり》に炭を起こし立て、茶釜を設《しつら》いに立てける。 無惨やな、狐ハ化ける物こそ多かるべきに、茶釜と化けたハ絶体絶命、運の尽き、諦め、無常を観念す。 次第/\に火ハ強く、熱さハ堪《こら》へ難く、思ハず、知らず、正体の尻尾《しつぽ》を「によつ」と突き出せバ、四人、共に肝を消す。 何が火の勢《せい》強く起こつて、囲炉裏の中より飛んで出て、座敷の内を飛び回れば、皆口/\に声を上げ、 「ぶんぶく茶釜に尾が生えた。ぶんぶく茶釜に目が生えた」と 「田宮殿、見しやしやれ」 「可笑《おか》しな物だの」 「そこらで/\」

    ぶんぶく茶釜④ ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/06/23
    キツネ🦊さんはせっかく上手く茶釜に化けて、その場を逃げ切ろう思ったものの、まさか火にかけられるとは思いもよらなかったでしょうねえ。何だか可哀想ですが、次回はどんな展開になっているか楽しみです。
  • ぶんぶく茶釜③ ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 ぶんぶくちやがま - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 放《ひ)り掛けおつた」と、「我も/\」と追い掛け行く。 狐も「此処《こゝ》を大事」と駆け行けど、四足《しそく》を痛められける故《ゆへ》、道 捗行《はかゆ》かず、血気盛んの坊主共に追い立てられ、最早 敵《かな》ハねば、「如何《いかゞ》せん」と傍《かたわ》らを見れ、草村《くさむら》有り。 「此処こそ天の引き合わせ」と、草村へ掛け入れバ、ふくさいひよつくりと草村より出る。 「此《こ》ハ敵わじ」と逃げんとするに、後《あと》よりハ「追い来たる先へ」とてハ行かれじ。 「如何」と思案落ち着かず、漸《よう/\》と思ひ付き、茶釜と身を引き変へける。 間も無く、追つ掛け、草村を「此処よ、其処《そこ》よ」と捜せ共、狐の形は見へもせず。 ぶんぶくハきつと見て、「是

    ぶんぶく茶釜③ ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/06/23
    ここでキツネ🦊さんが茶釜が化けるのですね。面白い展開になりそうな予感がしますね。ぶんぶく茶釜は遠い昔に読んだので、内容は忘れてしまいましたが、このお話ではキツネさんがHAPPYENDになるといいのにと思います。
  • ぶんぶく茶釜② ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 ぶんぶくちやがま - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 たる所を、ぶんぶくハ「良き慰ミ」と飛んで下り、やがて狐と引き組ミ、難無く生け取り、我が部屋に来たりける折節、友の坊主立《ぼうずたち》、 「是ハ良き物を捕らへ召さつた。いざ、料《りやう》らん」 と俎板《まないた》の上に直しけり。 無惨や狐わ、 「此処《こゝ》こそ一世の命尽く、然《さ》あらバ、此処を逃げん」 と思へど、四足《しそく》を括《くく》られ、逃ぐる事成り難く、空死《そらじ》にをぞしたりける。 それとハ知らず、坊主立、 「いざや彼奴《きやつ》めが生き肝《ゞも》を取らん」 と言ふ。 ふくさいわ、「尻尾《しりを》が望ミ」と言ふ。 思ひ/\に狐一疋を四人の主付《ぬしづ》き、既に危うく見へし時、 「時分は此処よ」 と跳ね起き、知らせの屁を放《ひ》

    ぶんぶく茶釜② ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/06/23
    何だか鼬の最後っ屁のようなお話の展開ですが、私としては哀れなキツネ🦊さん、うまく逃げおおせてくれればいいのですが、何かしら波乱な展開が待っているような気がします。ワクワクドキドキの次回が楽しみです。