9月30日 ホテルを出ると小雨模様。朝の出勤時間と重なりメトロも混雑している。やっぱり満員電車はストレスがたまる。午前中ブーローニュの森近くジャウル邸へ。壁が連なるモノル+連続ヴォールト。壁はレンガと木のパネル、ガラスの組み合わせ。コルビュジェは若いときから住宅を覆う要素としてヴォールトを使い続けている。そういえばコルビュジェのアトリエもヴォールト天井だった。 昼過ぎセーヌ川のブランリー川岸に建つケ・ブランリー美術館(ジャン・ヌーベル)へ。この旅行で唯一訪れた現代建築。エッフェル塔とブランリー川岸をつなぐ広大なピロティ空間の植栽が不思議な風景を生み出している。内部の展示空間にはジャン・ヌーベルがあまり関わっていないような気がした。 この日の最後はラブルーストの国立図書館を訪れた。国立図書館の閲覧室はベンヤミンがパサージュ論を執筆した場所。この閲覧室はパサージュそのもの。組積造の壁で囲まれ、