小笠原諸島(東京都)の周辺海域での中国漁船によるサンゴ密漁問題で、海上保安庁は27日、上空からの調査で中国漁船が一隻も確認できなかったと発表した。伊豆諸島の南方海域を含め、最大で210隻を超えた中国漁船が姿を消した。 【サンゴ密売現場を歩いた】「日本の赤サンゴ、16万円でどうだ」 小笠原の周辺海域では9月から密漁船が増え始め、先月末には計212隻に達した。約2年半ぶりに日中首脳会談が行われた11月10日以降、減少に転じたが、20日時点でも約50隻が残り、密漁方法も巧妙化。監視の緩い夜間にサンゴが豊富な領海内に侵入し、昼間は領海外で待機する行動パターンも明らかになった。 また、領海内で船長を逮捕した場合、巡視船で漁船を証拠品として本土まで運ぶ必要があり、大幅な戦力ダウンになることから海保は当初、領海外に追い出す戦術だった。しかしこれを察知した漁船側が領海内への侵入を繰り返したため、今月2
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