【アテネ=尾関航也】ギリシャで24日、政府の財政再建計画に反対する労働組合が、24時間の大規模ストライキ(ゼネスト)を実施した。 政府が先月発表した再建計画は、公務員の社会保障費にメスを入れると同時に歳入増のため増税を盛り込んだ内容。この撤回を求めるスト参加者は、主催者推計で約250万人以上となり、国内交通網がマヒするなど混乱は全土に広がった。 ゼネストには、官公庁職員の「公務員連合」と、民間労組を束ねる「労働総同盟」が参加。首都アテネでは国会議事堂前などでデモが行われ、機動隊が警備する中、横断幕を掲げた労働者が大通りを埋め尽くした。大手通信会社勤務のディミトリオス・チョカスさん(43)は「政府は金融システムばかり重視して我々の暮らしの実情を無視している」と声を荒らげた。警察は催涙ガスを使って対応しているが、デモ参加者と衝突したとの情報もある。 アテネ国際空港は終日、全面閉鎖となった。管制