東京都内で新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が進んでいる。都が14日の感染症対策連絡会議で明らかにした。新型コロナの患者報告数は、第8波のピーク時の8割近くに達し、オミクロン株から派生した変異株「EG.5(通称・エリス)」が主流となりつつある。一方、インフルは季節外れの流行でこの時期としては過去最多の報告数になった。専門家は手洗いなど基本的な対策を講じるよう呼びかける。(渡辺真由子) 都によると、新型コロナの直近1週間(4~10日)の1定点医療機関当たりの患者報告数は16.36人。感染症法上の5類移行後で最多だった前週は17.01人で、専門家は「横ばい」と評価した。 昨年末~今年初めの第8波では医療機関当たりの報告数の最多は19.78人で、1日当たりの感染者数の最多が2万2063人に達した。都医師会の尾崎治夫会長は12日の会見で、現在の感染者数が「1万5000人規模と想定される」