日本映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 (前回「『ガメラ 大怪獣空中決戦』の衝撃とゴジラシリーズ」から読む) 2016年7月13日、1996年の『ガメラ2 レギオン襲来』封切からちょうど20年目のこの日に、関係者の方々のお話[*]を伺うとともにこの映画を鑑賞できたのは無上の喜びだ。 『ガメラ2 レギオン襲来』の完成度の高さといったらない。乏しい映画体験でこんなことを書くのは恐縮だが、これぞ日本SF映画の最高峰、怪獣映画の金字塔だと思う。 全体的な作りはミステリーに近い。小松左京著『継ぐのは誰か?』やアイザック・アシモフ著『永遠の終わり』を持ち出すまでもなく、ミステリーとSFは相性が良い。だが、ミステリーの枠組みを活かし、なおかつSFで実写映画でとなると、これほど成功した例