新連載の本コラム「ビジネスを考える目」は、コンサルタントの鈴木 貴博氏(百年コンサルティング 代表取締役)。鈴木氏が、日常生活 や仕事の場面で気づいたちょっとした「ビジネスのヒント」を毎週紹 介してもらう。携帯電話からユニクロまで、「消費者」と「ビジネス」 のちょうど中間に立った視点で、日本のビジネスをじっと見つめて、 考えるコラム。 “下流層向け”プレミアム商品の出現 2008年は、いわゆる“下流層”にとって、厳しい年になりそうだ。 世の中が「富裕層」「中流層」「下流層」の3層に分かれてから昨年まで、ずいぶん長い間、下流層にとって暮らしやすい時代が続いてきた。デフレによって物価は下がり、長引く不況でメーカーも小売店も商品を投げ売りする。その後、経済が回復しても、良い製品が安価に売られる傾向は続いた。 その傾向も、そろそろ終わりが見えてきた。 今年は色々な意味で“値上げの年”になろう。原油