ストックホルム市内のショッピングモール。有料の公衆トイレに入ろうとして券売機を見たら、10クローナ(約110円)を現金で払うための投入口が見あたらない。よく見ると、「カード・オンリー(カード支払いのみ)」の文字。こんな「緊急事態」でもカード払いだけで問題がないほど、スウェーデンではキャッシュレス化が進んでいる。(星野眞三雄) 【写真】キャッシュレス社会スウェーデン コーヒーショップに入っても、カードリーダーの横に「キャッシュフリー(現金お断り)」のプレート。近くのパン屋も、市場の花屋も、路面のホットドッグ屋も支払いはカードかスマホのアプリだけ。どちらもなければ、「現金を使える?」と聞いて回らないといけない。駅の券売機もキャッシュレス。現金で買うには窓口に並ぶ必要がある。観光客でにぎわう旧市街の土産物屋で、「ビザ」や「マスター」のマークの下に「キャッシュ(現金払い可)」と書かれたシールを見つ