1201 麻井シキ [詩] かつて最も憎んだ土地を巡る 1202 麻井シキ [詩] 劇的な単語の液体を月の光で受け止めるわたしの目 1203 麻井シキ [詩] 白い爪に黄いろい糸を掛けた 夏の甲虫が黄色い糸に乗って這っている 1204 麻井シキ [詩] オランダ色のオレンジを青色 1205 麻井シキ [詩] わたしがもしわたしであったなら。 1206 麻井シキ [詩] 子供達はみんな死んだ 1207 麻井シキ [詩] あたらしい蔑みは私だけのものなので 1208 麻井シキ [詩] 切って配った私の体の籠いっぱいの部品が 1209 麻井シキ [詩] 私の心臓に鈴を結んで、跳び跳ねるとちりちり鳴ります 1210 麻井シキ [詩] わたしは詩を書くのを止めます わたしは詩を書くのを止めます 1211 麻井シキ [詩] 私、へ 1212 麻井シキ [詩] 詩がわたしたちの歌を捨てた時わたしたちの詩