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ブックマーク / lotus-gate.blog.jp (51)

  • 詩 Advent Calendar 2016 : 囁き(うたかた)♪

    1201 麻井シキ [詩] かつて最も憎んだ土地を巡る 1202 麻井シキ [詩] 劇的な単語の液体を月の光で受け止めるわたしの目 1203 麻井シキ [詩] 白い爪に黄いろい糸を掛けた 夏の甲虫が黄色い糸に乗って這っている 1204 麻井シキ [詩] オランダ色のオレンジを青色 1205 麻井シキ [詩] わたしがもしわたしであったなら。 1206 麻井シキ [詩] 子供達はみんな死んだ 1207 麻井シキ [詩] あたらしい蔑みは私だけのものなので 1208 麻井シキ [詩] 切って配った私の体の籠いっぱいの部品が 1209 麻井シキ [詩] 私の心臓に鈴を結んで、跳び跳ねるとちりちり鳴ります 1210 麻井シキ [詩] わたしは詩を書くのを止めます わたしは詩を書くのを止めます 1211 麻井シキ [詩] 私、へ 1212 麻井シキ [詩] 詩がわたしたちの歌を捨てた時わたしたちの詩

    詩 Advent Calendar 2016 : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] 金の星と木の星は夜を隠すだろうし : 囁き(うたかた)♪

    〈金の星と木の星は夜を隠すだろうし〉 私は待つ人 私を待つ人はいませんが私は雪の下で心を粉になるまで篩って言葉を零れ逃がして無だけ を見ながら待っている 金の星と木の星は夜を隠すだろうし 前の人と隣の人はを飼うだろう 私を掬い上げるどんなことも私を解かない 私が一人になろうとするので自然は私を嫌うようだ 私は菌類に覆われ 目が 落ちた 詩 Advent Calendar 2016 1214 麻井シキ

    [詩] 金の星と木の星は夜を隠すだろうし : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] ゆっくり振り向け : 囁き(うたかた)♪

    〈ゆっくり振り向け〉 善き人よ 善き人よ 殺す 毒でも飲んでろ おまえは死んだじゃないか もう忘れたんだね、わたしはここにいるけど。 善き人よ どこにでもいるじゃん みんなそうだよ 死にたがってる (ゆっくり振り向け) わたしは生きてるけど 詩 Advent Calendar 2016 1213 麻井シキ

    [詩] ゆっくり振り向け : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] 詩がわたしたちの歌を捨てた時わたしたちの詩は死んだのです : 囁き(うたかた)♪

    〈詩がわたしたちの歌を捨てた時わたしたちの詩は死んだのです〉 詩がわたしたちの歌を捨てた時わたしたちの詩は死んだのです 言葉は病いの中に住んでいる 倫理はここではあたりまえだ 最早自然は無く 最早情緒は無く 純粋なruleをわたしたちは人間と呼んでいる べ物の事を考えてるよね今 またそうやって人の話しを聞かない…… 詩 Advent Calendar 2016 1212 麻井シキ

    [詩] 詩がわたしたちの歌を捨てた時わたしたちの詩は死んだのです : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] 私、へ : 囁き(うたかた)♪

    〈私、へ〉 べ物はわたしの精神で、喜ぶことも悲しむこともできますが 自然に産まれ落ちたわたしは 誰が私を歓迎したか 皆だ 誰が私を愛したか 皆だ 空のもとにいるのは誰だ 皆だ 私の喜びは何だ 無だ 私の悲しみは何だ 無だ 無だ 詩 Advent Calendar 2016 1211 麻井シキ

    [詩] 私、へ : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] わたしは詩を書くのを止めます わたしは詩を書くのを止めます : 囁き(うたかた)♪

    〈わたしは詩を書くのを止めます わたしは詩を書くのを止めます〉 わたしはいつまでいるのでしょうか わたしは詩を書くのを止めます わたしは詩を書くのを止めます 人間は詩を書くものか 私に言葉を話してごらん 私に 言葉は否定され 君は再び話すだろう 君に聞こえない言葉があった 君には全て聞こえている 再び話した言葉は風が秘かに空を伝って世界を作った 私は死体になって土の夢へ沈む 詩 Advent Calendar 2016 1210 麻井シキ

    [詩] わたしは詩を書くのを止めます わたしは詩を書くのを止めます : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] 切って配った私の体の籠いっぱいの部品が : 囁き(うたかた)♪

    〈切って配った私の体の籠いっぱいの部品が〉 浸っているところわるいが 大地が学び 知った歴史とはあなたである わ たしの手には形式がない ――ゆん 海 つみに微笑んだ時に人は死に 鳥 と触れ合った時に人は死ぬ おもわせぶりな私はおもわぬ自然の働きが 言葉の韻律は人の言葉の挫折が 切って配った私の体の籠いっぱいの部品が 詩 Advent Calendar 2016 1208 麻井シキ

    [詩] 切って配った私の体の籠いっぱいの部品が : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] あたらしい蔑みは私だけのものなので : 囁き(うたかた)♪

    〈あたらしい蔑みは私だけのものなので〉 或る人々の群れは美しいか 或る人々の群れは満ち、溢れているか わたしたちはもはやあなたのものとしてあなたは人々を慰める 私はひとり思い沈んでいたので空き席はなくなってしまったのですが あたらしい蔑みは私だけのものなので それを枕の横においてわたしは眠りにつきました 溶けた群れは今や人々となって幸せです 人々はかれらを夢の人と呼ぶのでした 私は 詩 Advent Calendar 2016 1207 麻井シキ

    [詩] あたらしい蔑みは私だけのものなので : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] 子供達はみんな死んだ : 囁き(うたかた)♪

    〈子供達はみんな死んだ〉 子供達はみんな死んだ 子供なんてどこにもいない 全てうしなった大人達の心を映され蔑まれた世界があるだけだ 白い菱 わたしたちは半分だけ生きている わたしたちの生きている半分はひとりでに壊されてしまう 人々の死体は子供達の頭に散り重なる 私一人は私一人になれない 詩 Advent Calendar 2016 1206 麻井シキ

    [詩] 子供達はみんな死んだ : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] わたしがもしわたしであったなら。 : 囁き(うたかた)♪

    〈わたしがもしわたしであったなら。〉 わたしがもしわたしであったなら。 花という言葉の持つ情感はわたしを含むだろうか 地はあらゆるものをもっていた 休め人 音のあ 語法のつくる軌跡とは何でしょうか 死にたいと眠るのは私の体ではありません ここにあるわたしが好きですか そうですか 私はあなたをゆるしませんから 私はとっくに死んでいるのですけれど 詩 Advent Calendar 2016 1205 麻井シキ

    [詩] わたしがもしわたしであったなら。 : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] 白い爪に黄いろい糸を掛けた 夏の甲虫が黄色い糸に乗って這っている : 囁き(うたかた)♪

    〈白い爪に黄いろい糸を掛けた 夏の甲虫が黄色い糸に乗って這っている〉 白い爪に黄いろい糸を掛けた 夏の甲虫が黄色い糸に乗って這っている 無音は私を愛している 私のどこをでも切り落として君にあげよう 命の定まった気のしているやすらかな顔でいるよ や  や ら  ここは寒くないよ 空気を多く含んだ私の頭が澄んだ水を浮かんでゆくよ 泡が小さく砕けてゆくよ その水槽をみなもから屈み込んでいる気もちわるいのがわたし 詩 Advent Calendar 2016 1203 麻井シキ

    [詩] 白い爪に黄いろい糸を掛けた 夏の甲虫が黄色い糸に乗って這っている : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] ボクの世界はボクの孤独だ : 囁き(うたかた)♪

    〈ボクの世界はボクの孤独だ〉 それは田舎の光景で 人々の姿から日々を透視するのに ボクらはどこかから代表元を探してくる わたしたちは実験と実験の実験を繰り返している 存在するものたちからわたしの観念は独立できる ボクらの意識は存在するものであることができないということを存在の根拠としているの で ボクらはこの摩擦のひび割れや癒合を世界だとみなすことができて ヒトの世界に納得することもできる ボクの世界はボクの孤独だ たった全世界とボクは等しい 2015/10/04 麻井シキ 負けない。

    [詩] ボクの世界はボクの孤独だ : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] 劇的な単語の液体を月の光で受け止めるわたしの目 : 囁き(うたかた)♪

    〈劇的な単語の液体を月の光で受け止めるわたしの目〉 劇的な単語の液体を月の光で受け止めるわたしの目 私の口は嘆く人の花をさかす 決まっている紫色の単語を書き起こすわたしの手 私は愛を行った一つの蛙を細かく砕いた氷で讃えた 絶望がわたしを思い出している ボクの楽しみや悲しみは、よろこびや怒りは引 き返せぬほどボクの心を蝕んでゆく 倫理は私を記憶している 詩 Advent Calendar 2016 1202 麻井シキ

    [詩] 劇的な単語の液体を月の光で受け止めるわたしの目 : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] かつて最も憎んだ土地を巡る : 囁き(うたかた)♪

    〈かつて最も憎んだ土地を巡る〉 かつて最も憎んだ土地を巡る 私は何も見ない 季節の鳥達を愛でてきたわたしは懐かしさを知っている 夜を走る路線の景色 窓のはやさの暗闇が夜を見慣れた土地にしわたしは憎悪に憧れながら立っている 私を見る人は見よ 私は泣いている 止まりそうな心臓を抱いて遠くへゆくのだ 無表情な夜の源で凍える人は凍えよ 私を見る人は見よ 私は誰も連れてゆかない 人は立っている 詩 Advent Calendar 2016 1201 麻井シキ

    [詩] かつて最も憎んだ土地を巡る : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] 一羽の鳥と百羽の鳥とはちがって : 囁き(うたかた)♪

    〈一羽の鳥と百羽の鳥とはちがって〉 私の爪が石になるのとはちがって 私の詩はイメージの無い言葉になるだろうか 化石の貝殻についた私の歯型のように 私の海は私をうつさず私の木の葉は陽をさえぎらない それらとはちがって一羽の鳥と百羽の鳥とはちがって 私の図形は鳥を影にし虫を線にし夏の星々の鳴き声を楕円にする 事 が で き る だ ろ う か20161108 麻井シキ

    [詩] 一羽の鳥と百羽の鳥とはちがって : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] みなさんもひとりだといいのですけど。 1,2 : 囁き(うたかた)♪

    1 小鳥を肩にのせたわとしと魚を口にのせたあなたの邂逅 殺意 — 麻井シキ@バカ (@lotus_gate) 2016年4月8日 わたしの見える光景を、光のひとつぶ 貫性の渡し木 — 麻井シキ@バカ (@lotus_gate) 2016年4月8日 あいまいに歩いてくるわたしのあいまいさは存在というわたしの諦念 諦念という嘘をつく頽失せまい言葉 切り落とした足が蚊柱のようなうつくしい銀河、定法、除熱 — 麻井シキ@バカ (@lotus_gate) 2016年4月8日 2 わたしは詩を書かなくてもいいはずですのに わたしの心がひとり完成し置いてきた ――少女をささえる地面は特別なのです おおくの大人たちが働く世界を 垂れ流される老廃物を素知らぬ顔で抜け わたしは水晶を歩くであなたはしっとり明るい森の子犬 わたしはもうそこにいないのですが — 麻井シキ@バカ (@lotus_gate) 201

    [詩] みなさんもひとりだといいのですけど。 1,2 : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] 影が遠くに : 囁き(うたかた)♪

    〈影が遠くに〉 私の手足は私に見えなくなる 私の手は空へ花を摘みに行ったっきり 風に紛れて帰ってこない 私の足は海のむこう 宝珠の島へ眼を取り返しに行ったのだけれど 木の実に一つべられて 音沙汰一つ無くなった。 今日の必要に迫られて躍り疲れた私が 身を凭せ掛けて眠ると 私の夢は私を置いて 友達と遊びにいって…… 私はきっと独りだなんて 信じ込むしかなくなった。 景色を遮る雨に 絡まる髪が川に成り ぐるり\/りと私をくるんで 闇に 遠のく視界が 音色に忘れた私の手足の彷徨いを―― くり返し 繰り返し くりかえし くりかえし 呻吟うのです 私の夢は私を置いて 夢に放られた私は舞台へ登り 疲労を貨幣に替えて 眼の符表を舞うのでした 以上 ますます横幅を考えない麻井シキです。読みにくいですけれど、ちょっとしばらく、は。 今回はだいぶんわかりやすく。なるたけ普通っぽく、努めたわけではないのですけれ

    [詩] 影が遠くに : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] 示皮しない : 囁き(うたかた)♪

    <示皮しない> 言葉の技は綾を彫り 体に刻む風血 影のカタチを削り取り、 意志の力のレイテンシ 見た事もない航遠の隙間が ――顕れたる差異と潜みたる差異があり 然し其所には沈黙の異和はないそうです みひっ めるからな、 ゆと。 ゆと 漸近の果てにはなにもなく 無言 の広間 韻の波風 泡立てて 回る 技式の刻紋が 示表する 闇の無い 断たれた示針。 拠りも無い。 以上ー あっさいっしっきです、もとい麻井シキです。 こう、携帯の横文字数をまったくかんがえてない段組みというか……。 もっとイメージの湧くもの、というか、気楽なものを書きたいですねぇぇ。 (じゃ、書けよ!→できればやってます) 感想ぷりーず!・・・ シキにメィル └lotus_gate@livedoor.com lotus_gate └http://blog.livedoor.jp/lotus_gate/ Twitter └http

    [詩] 示皮しない : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] 目の価値 : 囁き(うたかた)♪

    〈目の価値〉 いつから始まる 理由も知らぬ 連鎖の末端。 人の視界はわかりません 私が内に目を向けると 他人の目はきっと 私から遠のく、 たぶん私も人と同じ キミの煌めく核は 私の目には透明になり 空虚にみえる 遠くをちぢめる熱情 は、期待してはいけないの? うん 人でなしの恋は 強迫観念は ひとを壊すから ヒマワリが咲きました、 セミが生まれました、 ムクゲが落ちました、 以上、調子にのってる麻井シキです。 今回、テーマを「切ない恋」と決めて、書いてみました。どこが? というつっこみは、アリです。 こういうテーマも時にはやるんです。 詩を載せさせていただいたコミケ合同誌ですが、配布は三日目、8月16日、東Y-10aです。 頁数は8ページ、作品数は11、新作・未発表詩ありです。 しつこいですが、ぜひ。 シキにメール └lunatic_faily@yahoo.co.jp version Si

    [詩] 目の価値 : 囁き(うたかた)♪
  • [詩] 科学に : 囁き(うたかた)♪

    <科学に> 何故に 妖を捨てる? かんたん 人は 妖を 人造出来る様に成った みんなにとって 科学とは文学なのです まるで音速で 車を進めて たまに現実より 理論が遥かに大事である まるで公平に 時間を割り まるで高度上空にて 挨拶する 私はあなたが大好き。 ほんとうに大好き。 以上 ギリギリセーフ。麻井シキです。 おやすみなさい。 シキにメール └lunatic_faily@yahoo.co.jp version Siki └http://c4se.blog46.fc2.com/ c4se └http://c4se.sakura.ne.jp/

    [詩] 科学に : 囁き(うたかた)♪