久しぶりのブログ更新です。 今回は最近読んだこちらの本についてです。 ヒトラーと退廃芸術―「退廃芸術展」と「大ドイツ芸術展」 作者: 関楠生出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1992/10メディア: ハードカバー クリック: 3回この商品を含むブログ (15件) を見る ナチスドイツと芸術 本書はナチス・ドイツの芸術政策について「大ドイツ芸術展」と「退廃芸術展」を比較しながら考察していくという内容です。 表題にはヒトラーとありますが、それよりもナチスにおける芸術支配の体制やナチスに対する芸術家の対応などが描かれています。 本書で描かれるナチスドイツの芸術政策の特徴はなんといっても「反近代芸術への大転換」といえるでしょう。 ナチスドイツの理想とした芸術があまりにも古典的であったために、当時活躍していた芸術家があらかた失脚しています。 これはユダヤ人に出自を持つドイツ芸術界の重鎮マック
![『ヒトラーと退廃芸術』 あるいは、MoMATには戦争画展を開催してほしいという話。 - 私を月に連れて行け](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/71cfef3211f9660c1f7fab90fd2c50b721a05440/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51AR1tnqOkL.jpg)